APOD: 2017 May 4 - The Perseus Cluster Waves
ペルセウス座銀河団 - Wikipedia より以下引用。 ペルセウス座銀河団 (Perseus Cluster) とは、地球から見てペルセウス座の方向に2億4000万光年離れた 位置にある銀河団で、5366km/sの速度で地球から遠ざかっています。 ペルセウス座銀河団の中心部は、ここ10億年間は3000万度の高温のガスに包まれ、X線の放射が最も強い 銀河団で、中心部にあるブラックホールは、中央ハ(ピアノ調律や弦楽器のチューニングに基準音として よく使われるイ (A) 音のすぐ下のハ (C) 音のこと)より57オクターヴも低い、宇宙で最も低い音を放出 しています。 チャンドラ(X線観測衛星)によって、ペルセウス座銀河団には中心部から広がる波状の構造が発見され ましたが、これはガスの濃淡に相当し、1200km/sで移動し、波の間隔は3万6000光年であると測定されて います。 これを音波に変換すると、通常聞くドより57オクターヴも低いシ♭に相当し、これはヒトが聞き取れる 20Hzよりはるかに低く、約1.617×10-15Hzに相当しますが、これは1961万年に1回振動する周期に相当し、 地上の音速に換算すると、波長は22.2光年にも達します。 これは、既知で宇宙で最も低い音ですが、音が低いだけで、音量は170dBにも達します。 この音波は、ペルセウス座銀河団にあるブラックホールの周辺において発生する爆発的現象によって 発生すると考えられていますが、この音波がガスに吸収されることによって、ガスが長年の間高温に 保たれていると考えられています。 ブラックホールの活動が活発なのは周辺のガスを飲み込んでいるからですが、これはブラックホールに 吸い込まれている小さな銀河である可能性があります。 |
Small galaxy harbours super-hefty black hole : Nature News & Comment
NGC1277
2012年12月7日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した写真です。 ベルセウス座銀河団(写真は他のサイトより引用) ベルセウス座銀河団(Abell426)は、地球から2億2000万光年離れたところにありますが、この銀河団が 位置するペルセウス座は皆さんご存知のカシオペヤ座に近いところにあります。 以前も投稿しましたが、このペルセウス座にある裸眼でも見ることができる星・アルゴルは、明るさを変 える星だったため古代のアラビア人は「悪魔の星」と呼んでいました。 この「悪魔の星」を美しい物語に変えたのは、約220年前に22歳の若さでなくなったグッドリックでした。 ろうあ者だったグッドリックは、このアルゴルの変光を追い続け、暗い星がアルゴルを公転していると 推察したのです。 写真のペルセウス銀河団はこの「美しい星」アルゴルの近くにありますが、望遠鏡でしか見ることができ ません。 ところで、写真中央に見える(私は何処だかわかりません)小さな銀河NGC1277に、この銀河全体の 14%にも及ぶ超大質量ブラックホールが見つかったそうです。 私たちの天の川銀河の10分の1しかないNGC1277なのですが、普通の銀河におけるブラックホールの 質量は0.1%だけに対し、この銀河は14%も占めてしまいます。 太陽170億個分の質量を持つNGC1277のブラックホールの吸い込み口は、太陽系にあてはめると海王 星の太陽周回軌道の11倍以上にも及びます。 米天文学者は、「本当に風変わりな銀河。ほとんど全てがブラックホールでできている。銀河系とブラック ホールの新分類に属する最初の天体かもしれない」と話しましたが、ひょっとしたら史上最大のブラック ホールかも知れないとも言われています。 しかしペルセウス座銀河団、その姿はまるで宝石をちりばめたような美しさですね。 ☆☆☆☆ |
APOD: 2016 November 1 - Arp 299: Black Holes in Colliding Galaxies
NASAの最新X線宇宙望遠鏡、NuSTARによって撮影された Arp 299。
巨大なブラックホールを持つ2つの銀河が衝突しているもの。右側の銀河の巨大なブラックホールが
ガス雲を吸い込んで大きくなり、左の銀河のブラックホールは休眠状態にあるらしい。
(映し出されるまで時間がかかる場合があります)