「大事なことはインディアンに学べ」
北山耕平 編著
ワールド・ムック700
ワールドフォトプレス
北山耕平さんのホームページ「Native Heart」
日本にインディアンの文化や、その視点を紹介し続けている北山耕平さんに よるインディアンの紹介本です。「レイム・ディア」のヴィジョン・クエスト、「イン ディアンに残された予言の解説」など興味ある記事が掲載されております。 また初めてインディアンの文化に触れる方のために豊富に画像を取り入れ 読みやすい工夫がされており、インディアンの言葉や文献、映画なども紹介 されています。この出版社であるワールド・フォトプレスはこれまでにもインディ アン特集の本を出しており、以下の質の高いものを出版されています。 2008年3月17日 (K.K)
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「インディアンは大事なことを知っている」 北山耕平 本書より引用 「アメリカ・インディアンについてお前が目にしたり聞いたりしたことを国に帰って 次の世代に伝えてほしい」とわたしがエルダーのひとりから言われてから20年近 くの歳月が流れた。この四半世紀、わたしは様々な手段で彼らのこと、その日常、 歴史、現実、生活、神話、信仰、われわれとの共通点、決定的な異なっている点 などを機会あるごとに話し、書き、発表してきた。 この20年はちょうど、人びとの地球という惑星にたいする関心が、温暖化が顕在 化したことで、急速に高まりを見せた時期でもある。ネイティブ・アメリカンの年寄 りの多くが、かつて「地球に暮らす人たちの多くのなかからもう一度正しい地球と の接し方を求める声が高まる時がきて、そのときこそ地球とそこに暮らすすべて の生きものたちのいのちの番人であるインディアンの出番である」としばしば言っ ていたことを思い出す。 信頼すべき価値観が崩壊し、時代が漂流しはじめたかに思える時、わたしたちは もう一度「地球に生きるとはどういうことか」をあらためて確認し、自分たちがこれ まで選択し、切り捨ててきた生き方のなかから、ほんとうに大事なものを探すこと が求められる。知らず知らずに身につけて習慣化しまった地球を傷つける破壊的 な生き方を、どうのようにすれば修復できて、あらゆるいのちとひとつの地球環境 を分けあう地に足をつけたその生き方を、地球を自分の母親と見て、母親の健康 状態に思いを馳せるものの見方や考え方を再獲得でき、母なる地球に再定住で きるかどうかに、地球の未来は(あなたの未来は)かかっていると言っていい。 ほんとうに大事なことをネイティブの人たちから学ぶとはどういうことか、その一端 を、この特集からぜひみなさんのこころで感じていただければと思う。この特集は、 わたしがこれまで4年間に自分のブログ「Native Heart」で公開してきたもののなか から日本列島に暮らすより多くの人たちにとって重要だと思えるものを厳選した 記事から構成し、文章を読みやすくするなどの手をさらに加えてある。また過去に 自分が翻訳して本にしたものの一部を再構成する形で収録したものもある。わた したちのすることはなんであれ宇宙のすべてに影響を与えているというネイティブの 人たちの宇宙観をすこしでも共有することができれば幸いである。 |
本書より引用
以下の予言の解説は、1986年にアラスカ州のフェアバンクスという都市で 南北アメリカの先住民の代表が集まって会議を開いたときに、チェロキー一族 のリー・ブラウンによって話されたものであり、以下はその要約である。ここに 解説されているのはホピ族に伝えられた予言を柱に、チェロキーなどそのほか いくつかの部族に残された予言を合わせ、第二次世界大戦後の出来事をそれ にあわせて解説したものであるが、リー・ブラウンのオリジナルそのままでなく、 北山耕平がところどころに読者の便宜を思って解説を加えてある。(当然だが 予言のコアの部分には脚色は加えていない)。未来は変えられると常に前向き に理解するアメリカ・インディアンとされる人たちに残されてきた予言なるもの が、いかなるかたちで今に影響を与えているかがわかる興味深い話である。
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目次 ネイティブ・アメリカン・スピリット 教えの話(その1) あなたは二匹のオオカミを飼っている まえがき・・・・インディアンは大事なことを知っている ネイティブ・アメリカン・ニュース・アップデート ブラックフィートー族の肖像 ネイティブ・アメリカン・スピリチュアル・メッセージ インディアンはさらに笑う・・・・年輪を重ねるのも悪くない? インディアンに残された予言の解説 太陽はどうして月をおいかけるのか? ネイティブ・アメリカン・ムーン・サイクル インディアンはさらに笑う・・・・銀行に500ドルを借りに出向いたひとりのインディアンの年寄りの話 ネイティブ・アメリカン・スピリット 教えの話(その2) なぜ人びとの言葉は違ってしまったのか? アメリカ・インディアンのことわざ レイム・ディアー「インディアン魂」について 山のうえにひとりで・・・・「インディアン魂」より インディアンはさらに笑う・・・・アメリカ軍は撤退せよ 70年代にレイム・ディアー爺さまが語った犬たちの選挙の話 インディアンはさらに笑う・・・・あなたはそれをなんと言うのか? 七人の兄弟(セブン・ブラザーズ)・・・・セネカに伝わる物語 大事なことを教えてくれるインディアンたちと情報の森のなかで出会うための道しるべ 最新インディアン用語集
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2012年5月24日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 |
2012年5月21日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 |
2012年5月27日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 (大きな画像) 題・・・「お父さん、宇宙が、金環日食が、ここにもあるよ」・・・自宅近く (K.K) |
2012年6月4日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 (大きな画像) 2004年の金星の太陽面通過、太陽の右側に金星が写っています。(写真はNASAより引用) 今日の部分月食は厚い雲に覆われ見ることが出来ませんでした。 でもお陰で近くに天体観望できる開けたところを新たに開拓することが出来たので感謝です。 ところで、明後日の金星の太陽面通過ですが、上の写真は2004年6月8日の時のものです。 じゃあ明後日見逃しても数年後に見れるんだ、と思われたら大きな間違いで、次は105年先に なってしまいます。 105年先というと、現在の赤ちゃんでも見るのは殆ど出来ず、その赤ちゃんの赤ちゃんが長生 きしてようやく見ることができるのだと思います。 私たちが明後日見る金星の太陽面通過、そして次に目にするであろう世代を想像するとき、 インディアンの言葉を思い出します。 ☆☆☆☆ 「私たちの生き方では、政治の決め事は、いつも七世代先の人々のことを念頭におきなが ら行われる。 これからやってくる人々、まだ生まれていない世代の人々が、私たちよりも悪い世界で暮ら したりすることのないように、できればもっと良い世界に生まれてこられるように心を配るの が、私たちの仕事なのだ。 私たちが母なる大地の上を歩くときに、いつも慎重に一歩一歩進むのは、これから生まれ てくる世代の人々が、地面の下から私たちのことを見上げているからだ。 私たちはそのことを、片時たりとも忘れない」 オレン・ライオンズ(オノンダーガ族) 「ネイティブ・アメリカン 叡智の守りびと」築地書館より ☆☆☆☆ (K.K) |