2012年2月16日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。
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プレアデス星団の一つ、メローペの周りに広がるメローペ星雲(写真はNASAから引用)
双眼鏡で夜空を見て良かったと思える天体の一つが、プレアデス星団(すばる)ですが、7人姉妹
の青白い星に照らされて周りのガス雲がこのように青く輝いています。裸眼では写真のようにはっ
きりとわからないのですが、写真撮影ですとこのような美しい姿を見せてくれます。
画像中央やや上に一番明るく輝いている星が7人姉妹の一人メローペで、地球からの距離は440
光年、太陽の4倍の大きさがあります。私たちの太陽は約46億歳ですが、プレアデスの7人姉妹
の星たちは6000万歳から1億歳未満の若い青色巨星や青色準巨星で構成されています。
インディアンの中にはこの星団から来たという人がいます。その真偽は私にはわかりませんが、
地球の歴史から考えて、星の誕生から6000万から1億年までに高度な知的生命が誕生したとは
考えにくく、プレアデス星団が出来る前の話ではないかと思います。恐らくプレアデス星団を創っ
たであろう超新星爆発か何か、それ以前の時代での出来事かも知れません。
このプレアデス星団は世界各地でいろいろな呼名があります。その一つにニュージーランドの
マオリ族は、マタリキ(「小さな目」)と呼んでいました。マオリ族はプレアデス星団が見えるように
なる時期を新年の基準としており、新年という意味もあるそうです。マオリ族の民族舞踊である
ハカは、ラグビーのオールブラックスが試合前にこのハカを踊ることで有名です。
このマオリ族を舞台にした映画「クジラの島の少女」は小説を映画化したものですが、私の大好
きな映画の一つです。必死に伝統を次世代に引き継ごうとする長老の意に反して、若者の心は
既に伝統から離れてしまっている。その現実に苦しむ長老、そしてその孫の少女が繰り広げる
民族再生の物語で、少女が浜に打ち上げられたクジラを救出する場面が印象的でした。
(K.K)
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