APOD: 2010 May 24 - Rho Ophiuchi Wide Field
アンタレスとそこに広がる素晴らしい星雲の数々を写した画像です。先ずアンタレスが
画像右上の黄色の星雲内に明るく光っています。その下の青い領域がRho Ophiuchiと
呼ばれているところで、ここでは新しい星が誕生しています。アンタレスの左側には球状
星団M4が見えます。写真の下にある馬の頭のような星雲は「青い馬頭星雲(IC4592)」と
いう反射星雲です。画像の左上にあるのは「Sharpless 1」と呼ばれている反射星雲です。
本当に素晴らしい眺めですね。
双眼鏡で見る夏の星空・ M4とM80(球状星団)・さそり座 ρ(二重星)・へびつかい座
APOD: 2013 April 2 - IC 4592: The Blue Horsehead Reflection Nebula
APOD: 2011 April 14 - Young Stars in the Rho Ophiuchi Cloud
APOD: 2009 November 13 - Young Stars in the Rho Ophiuchi Cloud
APOD: 2016 February 26 - The Tarantula Nebula
タランチュラ星雲(NGC2070)は南天の大マゼラン雲にある輝線星雲なんだけど、タランチュラ
とは「毒ぐも」の意味があるんだ。毒蜘蛛とはかけ離れた色鮮やかな美しいこの星雲は、地球
から17万光年離れた位置にあり、星雲の大きさは1000光年以上に及ぶんだよ。タランチュラ
星雲のこの美しさは、星雲の中央にある若くて高温の星が強い紫外線を出し、星雲中の水素
原子や酸素イオンのガスが励起されたためなんだ。尚、この星雲は将来球状星団になると言
われているんだ。 (大きな画像)
APOD: 2017 November 16 - The Tarantula Nebula
APOD: 2016 November 8 - The Cosmic Web of the Tarantula Nebula
APOD: 2009 March 31 - In the Heart of the Tarantula Nebula
APOD: 2012 July 29 - Star Cluster R136 Bursts Out
散りばめられたダイヤモンド 散開星団R136
R136は、タランチュラ星雲という活発な星形成領域の中心付近にある散開星団で、まだ
100万歳から200万歳という若い星団なんだ。この星団の星の多くは、太陽の太陽の100
倍以上の質量を持っており、数百万年以内には爆発し超新星に生まれ変わると考えら
れているんだ。まるでダイヤモンドの製造工場みたいな姿だね。(大きな画像)
APOD: 2007 August 22 - Tentacles of the Tarantula Nebula
タランチュラ星雲 (大きな画像)
大マゼラン雲中のタランチュラ星雲の中にあるホッジ301(Hodge 301)
大マゼラン雲は地球から16万光年の彼方にあり、私たちの銀河系の伴銀河と考えられて
いる不規則銀河だよ。15世紀ポルトガルの船乗りによって西洋に紹介されたことにより、
フェルディナンド・マゼランをたたえて命名されたんだ。この大マゼラン雲の中には、散開星
団や球状星団そして星間分子雲などが存在しているけれども、その中でも上の画像に見え
るタランチュラ星雲と呼ばれている散光星雲はとても美しいものだよ。この星雲には星の一
生の最後の姿である巨星が沢山あるんだ。そしてその中の一つの巨星が1987年2月24日
超新星爆発を起こした。銀河近傍では1604年のケプラーの超新星以来の出現だったから
世界中の様々な観測機器がこの星に向けられたんだ。この超新星爆発は一つの銀河では
100年に一度起こるかどうかの大変めずらしい現象だよ。このSN1987Aと呼ばれたこの超
超新星爆発を起こした星の重さは太陽の約20倍、直径は30-40倍もある青色超巨星で、
爆発時の明るさは太陽の約2億倍にもなったというから、どんなに凄い爆発だったか私達に
はとても想像できないね。赤色超巨星から青色超巨星(重元素が少ない場合なるんだ)に
なり爆発した珍しい例なんだ。今この瞬間でもこの爆発によって放出されたガスや残骸が
秒速500kmというスピードで、その周囲を取り囲むタランチュラ星雲を貫いている。そして
星雲中のガスを押して衝撃を与え、上の画像の左上に見られるような平面形状のものや
フィラメント形状として見られるんだ。この超新星爆発が多く行われていると思われている
のが画像の右下の部分で、ホッジ301(Hodge 301)と呼ばれている、明るく輝く大質量星の
集団なんだよ。現在この中には、赤色巨星が3個あり、いつかはわからないが超新星爆発
してゆくことになる。星の爆発という形で星の一生は終るわけだけども、飛び散ったガスや
残骸が集まりまた新たな星が生まれてくるんだ。実は私達の太陽も今から50億年前に、
近くで起こった超新星爆発による衝撃でガスや残骸がふきよせられて誕生したものと言わ
れているんだよ。上の画像の中心付近には、星雲を背景にしてみられる小暗黒星雲にあ
る濃密で小さい胞子とチリの筋がある。そして今この時、これらの中で新しい星が生まれ
てきているんだ。上の画像に見られる星の死と誕生。気が遠くなる時空の中で繰り広げ
られる生と死。この全く相反するとしか見えないものがひとつの場で織りなしている姿に、
宇宙のそして生と死の深遠さに思いを馳せてみるのもいいかも知れないね。
APOD: 2009 March 12 - Thor's Helmet (NGC 2359) and Planetary Nebula
「トールのかぶと星雲」(NGC 2359)と呼ばれており、ヘルメットのような形をしている
ためこのように呼ばれるんだ。この星雲の中心部分には太陽の10倍の質量を持つWR
星があり、この星から猛烈な太陽風(数百万km/s)が付近の星間ガスを四散させている
ためこのような構造になっていると考えられているんだ。 (大きな画像)
APOD: 2017 November 1 - Thor's Helmet Emission Nebula
APOD: 2008 January 17 - Thor's Emerald Helmet
APOD: 2013 August 6 - In the Vicinity of the Cone Nebula
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APOD: 2007 April 12 - The Cone Nebula Neighborhood
画像左下隅にコーン星雲、クリスマスツリー星団、中央やや下の黄色い散開星団は「Trumpler 5」、
右端に青白く映っている星雲がIC 2169。 (大きな画像)
APOD: 2008 December 25 - Fox Fur, a Unicorn, and a Christmas Tree
コーン星雲(画像右側)、クリスマスツリー星団
APOD: 2016 December 24 - Fox Fur, a Unicorn, and a Christmas Tree
APOD: 2012 April 10 - A Fox Fur, a Unicorn, and a Christmas Tree
APOD: 2008 October 26 - Massive Stars in Open Cluster Pismis 24
画像下に広がるのは彼岸花星雲(NGC6357)という散光星雲でさそり座に位置しており、
猫足星雲(The Cat's Paw Nebula)とも呼ばれているんだ。画像上の散開星団はPismis 24
と呼ばれている。 (大きな画像)
APOD: 2013 October 22 - A Massive Star in NGC 6357
APOD: 2006 December 20 - Star Forming Region NGC 6357
この画像も彼岸花星雲(NGC6357)、猫足星雲(The Cat's Paw Nebula)の姿です。
APOD: 2016 December 26 - NGC 6357: Stellar Wonderland
彼岸花星雲(NGC6357)
APOD: 2008 October 18 - Sharpless 171
ケフェウス座に位置する「Sharpless 171」星雲は、地球から3000光年離れたところに
あるんだ。星雲の大きさは約20光年。この星雲を輝かせているのは、新しく形成され
た星団『バークレー59』で、いくつもの高温の恒星で構成されているんだよ。
APOD: 2008 July 27 - IC 4406: A Seemingly Square Nebula
IC 4406 二極式惑星星雲(Retina Nebula)の姿だ。この星雲の中央に
存在する星の光によって、星雲のガスがイオン化(酸素原子は青く、水素
は赤く、緑は窒素)され色が異なって見えるんだ。 (大きな画像)
APOD: 2008 March 27 - The N44 Complex
画像中央の星雲に見える青い部分は、ボッティチェリの有名な絵画「ビーナスの誕生」に
描かれたビーナスの髪の毛に似ているようだね。この星雲は大マゼラン雲の中のN44領域
にあるんだ。ここには若くて質量の大きい高温の星や星雲、そして多くの超新星爆発によっ
て生じた「スーパーバブル」が混在しているんだよ。この青い部分が特殊なのは、この領域を
輝かせている星が異常に高温なことにあるんだ。太陽の10倍から50倍の質量を持つ大質量
星の温度は最大で摂氏3万度から5万度だけど、この星は摂氏7万5千度もある。この原因の
一つとして、間欠的にX線を放射する中性子星やブラックホールの存在が考えられているんだ。
そしてその周りには星雲状のフィラメント構造が広がっているけど、これはウォルフ・ライエ型
星が非常に強い荷電粒子の恒星風を吹き出しており、この恒星風が周りのガスと衝突し輝い
ている姿なんだ。 (大きな画像)
(映し出されるまで時間がかかる場合があります)