APOD: 2017 February 15 - The Calabash Nebula from Hubble
とも座にある「ひょうたん星雲」は、地球から約5000光年離れた位置にある、長さ1.4光年の原始惑星状星雲です。
この星雲の別名は「腐った卵星雲(Rotten Egg Nebula)」と呼ばれており、画像中央の帯に隠された恒星からは、
左右に濃密で高速のガスが、超音速の弾丸(150万km/hもの速度)のように流れ出ていることを示しています。
この「ひょうたん星雲」は、1000年後には十分に発達した惑星状星雲になると現在では考えられています。
APOD: 2012 December 19 - NGC 5189: An Unusually Complex Planetary Nebula
地球から約3000光年離れたところにある惑星状星雲NGC5189。この星雲は「はえ座」に
あるんだけど、星の最期の姿なんだ。普通、惑星状星雲は球形になることが多いんだけど、
このように複雑な形をとるものもあるんだ。何故このような姿になるかははっきりわからない
けれど、2つの星の星雲がこのような形を生み出したと考える説もあるんだ。まるで天空を
駆け巡る龍のようだね。 (大きな画像)
ESO - eso1244 - Cosmic Sprinklers Explained
2012年11月15日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 惑星状星雲「フレミング1」(写真はヨーロッパ南天天文台よりら引用) 惑星状星雲とは老いて膨張した恒星がその外層を放出して出来たガスのとばりで、私たちの太陽も今から約63億年後に 赤色巨星を経て惑星状星雲になります。。 私たちの太陽は、誕生から現在まで30パーセントほど明るさを増していると考えられていますので、地球の生物は10億年 後(23億年後という説もあります)には高温のため生存できる環境を失ってしまいます。 アンドロメダ銀河が私たちの天の川銀河に衝突する40億年後、地球ではこの壮大な光景を目にする生き物はいないで しょうが、天の川銀河のどこかに生き延びた人類が触れることができるかもしれません。 夜、いつ超新星爆発をしてもおかしくないオリオン座のベテルギウスの赤い光を浴びながら、「その瞬間に立ち合わせて 欲しい」とお願いしてきましたが、私たちの単調と見える一日一日も実はこのような神秘の連続かもしれませんね。 話を戻しますが、写真の惑星状星雲「フレミング1」が何故このように綺麗なS字ジェットを持つのか謎とされていました。 今年11月8日公開されたヨーロッパ南天天文台の観測結果によると、この惑星状星雲の中に、星の最後の姿である高温 高密度の白色矮星が2個(連星)あることがわかりました。 そしてこの2個の白色矮星が互いを僅か1.2日周期で互いを公転することがわかり、この連星の働きによりこのような綺麗 なS字ジェットが生まれたと考えられています。 惑星状星雲という星の最期の姿、その姿はどれも荘厳な気持ちを抱かせてくれます。 |
APOD: 2007 December 28 - A Beautiful Boomerang Nebula
ブーメラン星雲はケンタウルス座にある惑星状星雲で、地球からは5000光年離れているんだ。
オーストラリアで発見されたためブーメラン星雲と呼ばれることになったけど、「蝶ネクタイ星雲」
と呼んだ方が相応しい形かもね。実はこの星雲の温度は絶対温度1度(摂氏-272度)という極
低温であることがわかったんだ。これは全天に広がっているビッグバンの名残である宇宙背景
放射の温度(絶対温度3度)よりも低い数値で、現在この天体が宇宙で一番低温の天体と考えら
れている。何故このように低温なのかは、星雲の中心星から時速50万kmという猛烈な勢いでガス
が吹き飛ばされているからなんだ。そしてこの星は1年間に太陽の約1000分の1ほどずつ質量を
失っていることになるんだね。でも、何故このような蝶ネクタイのような形をしているのかはまだわ
かっていない。 (大きな画像)
APOD: 2012 October 25 - The Medusa Nebula
勇者ペルセウスが退治した怪物の頭に似ていることから「メデューサ星雲」
と呼ばれている惑星状星雲なんだ。地球から1500光年離れたふたご座に
位置しており、この星雲の中心にある星から紫外線が放射され、赤く輝い
ているんだね。 (大きな画像)
APOD: 2007 November 23 - The Medusa Nebula
APOD: 2007 February 15 - Planetary Nebula NGC 2440
惑星状星雲NGC 2440は、おおいぬ座の方向にあり、地球から4000光年離れた
位置にあるんだ。実はこの星雲の中心にある白色矮星の温度は約20万度もあり、
最も高温な白色矮星のひとつなんだ。惑星状星雲は、太陽のような恒星が一生の
最後に膨張し、赤色巨星となった際に放出された恒星表面のガスのことだったよね。
そして赤色巨星から白色矮星へと変わった恒星から紫外線が放出され、それを浴
びたガスが電離しこのような美しい色で輝く。この惑星状星雲NGC 2440が蝶ネクタイ
のように見えるのは、赤色巨星のガスが異なる方向に流れたためなんだ。普通の
惑星状星雲はガスが均等に放出されるため円状に見えるけど、この星雲は違うんだ。
APOD: 2012 October 29 - The Red Spider Planetary Nebula
赤ぐも星雲(Red Spider Nebula)と呼ばれているNGC 6537は、いて座にある惑星状星雲で、
地球から約4000光年離れたところにあります。この星雲の中心にある非常に高温の星からの
恒星風が、秒速1000キロで空洞を取り巻くガスの壁の沿って流れ出し、小波のように外側に
流れ出しています。 (大きな画像)
(映し出されるまで時間がかかる場合があります)