上の画像は双眼鏡(倍率7倍の実視界約7°)で見る秋の星空・NGC253(渦巻銀河) NGC288(球状星団)ちょうこくしつ座
距離・・・NGC253(1300万光年)、NGC288(3万9000光年)
上の画像は光害のない、そして透明感ある最高の星空を再現したものです ので、光害などが残るところでは実際にはこのように見えない場合があります。 |
今から1300万年前の世界とは?(2011年基点) 遠い昔に船出した星の光は、今それを見ている人の瞳に 映し出され、そしてその心には何が刻まれるのでしょう。 |
約1500万年前 ヨーロッパに隕石が落下、クレーターを形成する。 現在のドイツ・バーデン=ヴュルテンベルク州にあるリース隕石孔、 シュタインハイム・クレーター。 1300万年前 この頃からヨーロッパ、南アジア、東アジアなどユーラシア各地にも 類人猿の化石が現れる。 |
中新世(ちゅうしんせい、Miocene)は地質時代の一つであり、約2,300万年前から約500万 年前までの期間。新生代の第四の時代。新第三紀の第一の世。 ネルトリンガー・リース(右)とシュタインハイム・クレーター(左下) ネルトリンガー・リース(ドイツ語:Nordlinger Ries)はドイツ、バイエルン州西部にある直径約24 kmの 円形の盆地である。リース・クレーター(Ries crater)とも呼ばれる。シュヴァーベン山地とフランケン 山地の境界にあり、ドナウ川の北にあたる。その大部分がバイエルン州ドナウ=リース郡に属し、 残りがバーデン=ヴュルテンベルク州オストアルプ郡に属する。クレーターの中心から南西6 kmの 場所にネルトリンゲンの街がある。 盆地は、1430万 - 1450万年前(中新世)に形成された隕石衝突クレーターと解釈されている。クレー ターはほとんどの場合、単にリース・クレーターと呼ばれる。 ネルトリンガー・リースはほぼ円形(22×24 km)で、直径約24 kmのクレーターの残存と考えられてい る。クレーターの縁は、森で覆われたリング状の丘の連なりとして見られる。現在の盆地底部は浸食 された縁の残存から約100 - 150 m下にある。丘陵地であるこの地域の中でその平坦さが際立って いる。クレーターの内側に円形の丘の連なりがあり、複合クレーターに見られる 中央隆起であると 考えられている。ヴェルニッツ川が蛇行を繰り返しながら、平坦なリース盆地を横切っている。 ネルトリンガー・リース - Wikipedia より画像・文とも引用 |
今から3万9000年前の世界とは?(2011年基点) |
約3万年前 ネアンデルタール人がこの頃絶滅。 最古の洞窟壁画 現在知られている古いものでは、南フランスのショーヴェ洞窟壁画(約3万年前?)がある。 また、ラスコー(約1万8000年〜1万6000年前)、アルタミラ(約1万4000年〜1万3000年前) など多くの洞窟壁画がある。 |
「小さい望遠鏡の使用者にとって、ちょうこくしつ座にある細長い渦巻銀河NGC253は、 大アンドロメダ銀河M31とはりあうものである。NGC253は、7.6等の星と同じくらいの明る さでしか輝いていない(その光は30′に広がっている)。しかし表面輝度が大きいので、ど んな口径でも高倍率にしても豪華に見える。まだら模様はあるものの、この銀河はとても 均一に見える。暗いちりのしぶきが明るいかたまりの中にまき散らされている。核の西側 にある黒い筋は、とくに突き出ている。」 「メシエ天体カタログ」ステファン・ジェームズ・オメーラ著 より抜粋引用
「その中でも、くじら座との境界の近くにあるNGC253は特にすばらしい見もので、くじら座 のβ星から双眼鏡の視野をゆっくり下げていくと細長くのびた姿がすぐつかまります。なに しろ視直径が25′×3′もあるという大型のものですから、6p40倍くらいになるとアンドロ メダ大星雲の明るい部分だけを取りだして小型にしたように細長く、楕円形に輝く明るい中 心部から両はしに淡い部分がのびて、その周辺がいくらか不規則に凹凸していることが わかるようになってきます。(中略) ついでにもうひとつ、NGC253のすぐ南東にNGC288 というわりと大きな球状星団がありますので、これも見のがさないようにしてください。」 「星座ガイドブック 秋冬編」藤井旭著 より抜粋引用
「NGC253・・・くじら座β星からちょうこくしつ座α星の方向へ約7°のところにあるSc型の 銀河。南天のアンドロメダ星雲といえるほど、明るく大きな銀河だ。双眼鏡では細長い星雲状 の形がわかり、20cm60倍で、楕円形に輝く中心核を複雑に取り巻く腕が見え始める。南中時 にねらおう。NGC288・・・NGC253の南東約1.5°にあるタイプXの粗い球状星団。双眼鏡で NGC253と同一視野で、淡い光芒として見ることができる。20cmでは60倍以上で、円形の星 雲状の周辺が星に分解して球状星団らしく見える。NGC253とともに写真写りのいい対象だ」 「エリア別ガイドマップ 星雲星団ウォッチング」浅田英夫著 より引用
「1等星フォーマルハウトからくじら座β星をたどり、双眼鏡の視野を7°南に向けると北東・ 南西に細長い光芒が入ってきます。輪郭ははっきりしていて、意外に大きいという印象を受 けます。(中略) NGC253の南西2.5°にはNGC288という球状星団があります。大きい わりに暗い星団で、4.2cmの双眼鏡ではかろうじて星雲状に見えます。」 「双眼鏡で星空ウォッチング」白尾元理著 より抜粋引用
「NGC253・・・ぜひみてほしい穴場だ。NGC288と約1.5°しかはなれていないので、双眼鏡 では同視野に入ってくる。口径5p30倍で、細長いアンドロメダの大銀河のような形がわかるだ ろう。“ヘェー、おもったよりよく見えるじゃないか”といった感じで楽しめることうけあいだ。NGC 288・・・双眼鏡では非常に淡い光点、口径5pで明るい中心を星雲状の光がまるくとりまく。 口径10cmでは球状星団らしく周辺部がザラザラした感じのみごとな姿がみられるだろう。ひくい ので、南の地平線がよく晴れた、しかも南中時をねらってほしい。」 「ほしぞらの探訪 肉眼・双眼鏡・小望遠鏡による」山田卓著 より引用
「NGC253・・・光度7.6等、径22'.0×6'.0の明るい小宇宙です。くじら座βの南8°ばかりのところ にあります。7×50双眼鏡でやや明るい長三角をつくる星のあいだに、細ながく明るい姿をみるこ とができます。3cm15倍、5p20倍で充分に満足できるものです。 NGC288・・・253の南約2°、 東約1°のところにある球状星団で、光度9等、径10'。強力な双眼鏡ならば、まるい星団の姿が みられますが、5p20倍くらいではっきりしてきます。ちょうこくしつ座の南に、ほうおう座、みなみの うお座の南に、ほうおう座ととなり合って、つる座がみられます。」 「四季の天体観測 肉眼・双眼鏡・小望遠鏡で」中野繁著 誠文堂新光社 より抜粋引用
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Digital Astrophotographic Images by Bob Christmas より引用
APOD: 2009 November 21 - NGC 253: Dusty Island Universe
APOD: 2006 April 21 - NGC 253: Dusty Island Universe
「フラムスチード 天球図譜」恒星社編 より引用
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