上の画像は双眼鏡(倍率7倍の実視界約7°)で見る秋の星空・M33(渦巻き銀河) さんかく座。
距離・・・255万光年
上の画像は光害のない、そして透明感ある最高の星空を再現したものです ので、光害などが残るところでは実際にはこのように見えない場合があります。 |
今から255万年前の世界とは?(2011年基点) 遠い昔に船出した星の光は、今それを見ている人の瞳に 映し出され、そしてその心には何が刻まれるのでしょう。 |
約250万〜180万年前 この頃、石器の使用がはじまった。 丹沢山地の大爆発(約250万年前)面積1万1750km2、降下火山灰のみの体積は 2.8km3を超え、火山爆発指数VEIは5。 オルドヴァイ文化、オルドワン石器 |
オルドワン石器(-せっき)は堅いハンマーで打撃を加えて製作された剥片やチョッピング・ツールを特徴とする 石器文化。250万年間に始まりアフリカやアジアの各地で2万年前まで続く。ホモ属はもとより、アウストラロピテ クスでも製作された可能性がある。 オルドワン石器 - Wikipedia より画像・文とも引用 |
M33 渦巻銀河・・・小口径望遠鏡でも観測できるフェイスオン銀河・・・M31と比較的近い距離に ある渦巻銀河。我々の銀河系や、M31、M32などと共に局部銀河群とよばれる、銀河どうしの集団 を構成している。アンドロメダ座β星をはさんで、ちょうどM31と対称の位置にあり、小口径望遠鏡で も確認できる。渦巻きをちょうど極方向から見下ろす“フェイスオン”の銀河であるため、写真では渦 の巻き方がわかりやすく、その渦巻きの腕の中には星形成が盛んな水素電離領域が赤い色でよく めだつ。 「Newton ニュートン別冊 メシエ天体のすべて」より引用 |
「実際には小さい銀河なのにもかかわらず、回転花火銀河の地球からのながめはすばらしい。 アマチュア天文家は長いこと肉眼で見ようと挑戦してきた。表面輝度の暗さがネックになって、肉眼 や双眼鏡で簡単に見える人もいるけれども、まったく見えないという人もいる。M33の全等級は6等 だが、月二つよりも大きい領域に広がっているため、暗く見える。M33を見るためには、望遠鏡を 使うか使わないかにかかわらず、暗い夜空、安定した大気、よい視力が必要である。(中略) 双眼 鏡でみると、背景から回転花火が浮きだして見える。7×35の双眼鏡でさえ5万光年に広がる銀河 を楕円形のはっきりとした光として見せてくれる。」 「メシエ天体カタログ」ステファン・ジェームズ・オメーラ著 より抜粋引用
「全体の明るさは6等ぐらいですから、すぐ近くにある4.8等のアンドロメダ座大星雲M31よりかな り暗い星雲ですが、空の非常に暗いところではかすかなその姿を肉眼でみることができますので、 一度たしかめてごらんになるとよいでしょう。5pに7倍くらいの少し強力な双眼鏡なら、大きな濃淡 のある淡い雲のような姿がなかなか印象的で、じっと観察していると指をおりまげたような渦巻き を思わせるような構造が見えてきます。なにしろ満月の2倍ものひろがりのある大星雲ですから、 倍率をあまり高くすると全体に像がうすめられかえって見にくくなってしまいます。よく見るために は倍率は25倍どまりといったところが適当なところで、これくらいなら中心部の明るいことや渦巻 きの腕の構造がわりあいはっきりとつかめます。」 「星座ガイドブック 秋冬編」藤井旭著 より抜粋引用
「アンドロメダ座のβ星の南東7°に位置するSc型銀河で、M31に次ぐ大きさだ。最高の条件の 下では、肉眼でも星雲状に広がったM33を確認することができる。双眼鏡で淡くかなり広がって いるようすがわかる。ところが望遠鏡では意外に見え方の良くない星雲だ。8cm40倍で、大きく 広がってはいるが、さえない光のシミといった感じに見える。大口径で見たい。」 「エリア別ガイドマップ 星雲星団ウォッチング」浅田英夫著 より引用
「7倍の双眼鏡では、さんかく座α星を視野東端にすると、M33が西側に入ってきます。4.2cmの 双眼鏡ではちょうど満月ぐらいの大きさに見えます。透明度のよい場所では肉眼でもみえるとい われ、たしかに双眼鏡で位置を確認したあとでは、肉眼でも見えるような気がします。」 「双眼鏡で星空ウォッチング」白尾元理著 より抜粋引用
「“さんかく座といえばM33”というほど有名な渦巻き銀河だ。アンドロメダ銀河(M31)とほぼ同距 離にあるわが銀河系にもっとも近い系外銀河の一つなのだが、M31とはちがって渦巻きを正面か ら見ることになる。写真でみるM33は実にすばらしいが、残念ながら、望遠鏡でみる姿はあまりさ えない。ところで、このM33は肉眼でみえる? みえない? という話題の銀河である。もちろん“し んのある光のひろがり”がみえたという人は少なくないし、私自身も山で“みえたような気がする”て いどになら感じられたことがないわけではない。(中略) 有名な銀河であること、肉眼でも見られる ということだけからつくったイメージでさがしたら、まず発見できないだろうし、双眼鏡で発見しても、 期待はずれにガックリしてしまうだろう。」 「ほしぞらの探訪 肉眼・双眼鏡・小望遠鏡による」山田卓著 より引用
「肉眼でみえる星雲といえば、オリオン大星雲、アンドロメダ大星雲とこのM33だとされています。 光度は6.7等、大きさ65'×35'です。こんなに大きくなると表面はうすくなってしまいます。肉眼で挑戦 してみるのに充分値します。アメリカの天文家が何度も練習したが、何だか芯のある小さなひろが りにみえたと報じたことがありました。この知らせが日本に伝わると、われさきに肉眼でみえるとい う人が次つぎにあらわれてきたのにはおどろきました。なんと、日本には鋭眼の人が多く、こういっ たかすかな天体のみえる恵まれた場所も多いことにひどく感心したものです。7×50双眼鏡では満 月ぐらいの大きさでかすかなまるいにじんだ像がみられます。肉眼でみるとき、目標からすこし目を そらせるとみやすくなりますし、同時にスケッチをとって図とよく合わせてみるのも、よい試みでしょう。 7×50双眼鏡では渦巻の構造がわかるなどという人もいます。このM33の観察には、双眼鏡かリッ チェスト・フィールドが最適で、ふつうの天体望遠鏡はむいていません。位置はちょっとみにくいところ で、近くに明るい星はありません。αとアンドロメダ座βの南3°にあるうお座82番星とのほぼ中間 です。月のない、そしてよく晴れた夜おためしください。」 「四季の天体観測 肉眼・双眼鏡・小望遠鏡で」中野繁著 誠文堂新光社 より抜粋引用
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APOD: 2015 September 26 - M31 versus M33
M31(左の銀河)とM33(右の銀河) (大きな画像)
APOD: 2016 September 17 - M33: Triangulum Galaxy
APOD: 2012 December 20 - M33: Triangulum Galaxy
M33 より引用
APOD: 2013 September 26 - M31 versus M33
M31(左の銀河)とM33(右の銀河) (大きな画像)
「フラムスチード 天球図譜」恒星社編 より引用
(映し出されるまで時間がかかる場合があります)