上の画像は双眼鏡(倍率7倍の実視界約7°)で見る春の星空 M101(画像中央のぼんやりとしたところ)。
おおぐま座 距離・・・約2700万光年
上の画像は光害のない、そして透明感ある最高の星空を再現したものです ので、光害などが残るところでは実際にはこのように見えない場合があります。 |
今から2700万年前の世界とは?(2011年基点) 遠い昔に船出した星の光は、今それを見ている人の瞳に 映し出され、そしてその心には何が刻まれるのでしょう。 |
約2500万年前 - アルプス・ヒマラヤ地帯などで山脈の形成がはじまる。 テチス海が消滅し、造山運動により隆起。→ 新第三紀 2500万年前 - 最古の類人猿と思われる化石? アフリカのケニヤで発見される。 |
漸新世(ぜんしんせい、Oligocene)は地質時代の一つで、約3,400万年前から約2,300 万年前までの期間。新生代の第三の時代。古第三紀の第三番目かつ最後の世。 類人猿 - Wikipedia より以下引用 類人猿(るいじんえん、ape)は、ヒトに似た形態を持つ大型と中型の霊長類を指す通称名。 ヒトの類縁であり、高度な知能を有し、社会的生活を営んでいる。類人猿は生物学的な分 類名称ではないが、便利なので霊長類学などで使われている。一般的には、人類以外の ヒト上科に属する種を指すが、分岐分類学を受け入れている生物学者が類人猿(エイプ) と言った場合、ヒトを含める場合がある。ヒトを含める場合、類人猿はヒト上科(ホミノイド) に相当する。 類人猿には現生の次の動物が含まれる 小型類人猿(lesser ape):テナガザルとフクロテナガザルを含むテナガザル科 大型類人猿(great ape):オランウータン、ゴリラ、チンパンジー、ボノボ(+ヒト) 大型類人猿のうち、ゴリラ、チンパンジー、ボノボ(とヒト)はアフリカ類人猿と呼ばれる。 オランウータンはアジア類人猿と呼ばれる。アジア類人猿で現生するのはオランウータン だけであるが、絶滅種のギガントピテクスなども含まれる。以前の分類では、オランウータ ン科にはオランウータン属・ゴリラ属・チンパンジー属を含めた。しかし、DNAの進化分析 を考慮した新しい分類では、オランウータン科はオランウータンのみとなり、ゴリラ属・チン パンジー属はヒト科に分類される。さらに、オランウータンもヒト科に含める学者もあり、こ の学説の場合にはオランウータン科は消滅する。 上述の通り利便性から、ヒトという「自らの所属する種を除いたヒトの類縁種をこのように 呼ぶ」というだけであり、類人猿とそれ以外を区別する明確な生物学的根拠は無いことに 注意が必要である。また図鑑等では「類人猿=オランウータン科」の説明が残っている例 もあるが、混乱しないように注意するべきである。生物学的には類人猿とは呼ばずに、こ れらのグループにヒトも含めるのが妥当である。 |
M101 渦巻銀河・・・「回転花火銀河」とよばれる渦巻銀河・・・とても小さな銀河で、小口径 望遠鏡では中心付近の明るい部分が見えるだけだが、写真に撮影するとみごとな渦巻きの腕 がわかり、別名「回転花火銀河」とよばれている。距離2200万光年離れた銀河のグループ・ M101銀河群をなす最も明るい銀河である。 「Newton ニュートン別冊 メシエ天体のすべて」より引用 |
「M101は、私がM33の次に好きなフェイスオン(正面向き)の渦巻き銀河である。広範囲 に広がった豊かな腕と明らかに非対称な形は、写真から容易に見てとれる。眼視だと 9等の青白い輝きはぼけてしまい、とらえるのはむずかしい。しかし根気よく見れば、 その姿は見えてくるはずだ。(中略)この銀河は双眼鏡で確認できるので、望遠鏡を使 う前に双眼鏡で試してみよう。若い人なら何も使わず眼視でも見つけられるのではない かと思う。7.7等であるから、かなりの困難がともなうかもしれない。高地で極めて暗い 空の下で見なくてはならないかもしれないが、成功した時の見返りは大きいだろう。眼 視で1750万光年彼方の宇宙を見ることができた数少ない人々の一員になれるからだ」 「メシエ天体カタログ」ステファン・ジェームズ・オメーラ著 より抜粋引用 「M101の見かけの大きさはほぼ満月と同じ29'0x27'0、明るさは7.5等と銀河としては明るい 方です。小型双眼鏡やファインダーでも見えるのですが、大きいものの、かなりかすかな イメージです。大いに期待して望遠鏡をのぞいてみると、口径10cmクラスの屈折望遠鏡 では、期待したよりもずっと暗く、かすかにしか見えません。なるべく有効最低倍率に近い 低めの倍率で観察しましょう。 「メシエ天体 ビジュアルガイド」 中西昭雄・著 誠文堂新光社 より引用
「系外星雲でもうひとつおもしろいのは、ミザールの東5°のところにあるM101でしょう。 視直径が満月の大きさの3分のと淡いので、空がよくないとちょっと見にくいかもしれませ ん。その存在は双眼鏡でもわかりますが、6cmになると中心核のないほとんど円形のぼ うとした姿がよくわかるようになります。」 「星座ガイドブック 春夏編」藤井旭著 より引用
「『回転花火』というニックネームがついている。5cm40倍で光のシミ、10cm40倍で、明るい 中心部から3本の腕が渦巻き状に出ているのがかすかにわかる。大口径ほど腕ははっきり してくるが、大きいわりにはとらえどころがないといった印象の星雲だ。」 「エリア別ガイドマップ 星雲星団ウォッチング」浅田英夫著 より引用
ζから80(アルコル)81-83-84-86とほぼ等間かくにならんでいてたどりやすい。M101は86 から45′北、そして80′東にある。視直径が22′となっているが、みえるのは中央の明る い部分(10′×8′)だ。双眼鏡で淡い淡い小さなシミにみえたら上等。口径5cm×40で小 さなまるい光がかすかに見えるかどうか? といったところ。 「ほしぞらの探訪 肉眼・双眼鏡・小望遠鏡による」山田卓著 より抜粋引用
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APOD: 2017 May 20 - A View Toward M101
APOD: 2012 July 13 - 21st Century M101
APOD: 2009 April 14 - M101: The Pinwheel Galaxy
2012年7月14日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 (大きな画像) 回転花火銀河(写真はNASAより引用) もう直ぐ花火の季節になりますね。私の家のベランダからも厚木の「鮎祭り」の花火が見えるのですが、 直線にすると4キロ離れているので小さくしか見えません。 そんな時は双眼鏡の出番で10倍のものですと、この4キロが400メートルまで縮まりますので、迫力ある 花火の姿を見せてくれます。 ところで、写真の回転花火銀河(M101)ですが、皆さんがご存知の北斗七星の直ぐ近くにあります。 双眼鏡で何回か挑戦したのですが、やはり光害のない恵まれた空でないと無理のようでわかりません でした。 視力が超人的な人は双眼鏡など使わず、裸眼で見ることが出来ると言われていますが、それでも暗 い空でないと見えないと思います。 この銀河は地球から2300万光年離れたところに位置していますが、この頃地球はアルプス・ヒマラヤ 地帯などで山脈の形成が始まった頃です。 またテナガザルやゴリラなどに近い類人猿が生まれた時代です。 その頃に旅立ちしたこの銀河の光が、今地球に届いているんですね。 ハワイのマウナ・ケア(標高4200メートルで「すばる望遠鏡」など各国の天文台が設置してある)で、い つか満天の光を全身に感じたい、それは私の夢です。 きっとここでは回転花火銀河もその真の姿を見せてくれるのでしょう。 ただ、ハワイ先住民の文化は観光客のため商業化され、聖地や先祖が眠っている土地、そして先住民 の畑などが開発の名の下に破壊されてきました。 ハワイに行くとしても、ハワイ先住民が大切にしていた「マーラマ・アーイナ」(大地を慈しめ)の文化を感 じとる、そして間接的にも彼らの文化を傷つけない旅の仕方が求められているのかも知れません。 (K.K) |
「フラムスチード 天球図譜」恒星社編 より引用
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