上の画像は双眼鏡(倍率7倍の実視界約7°)で見る夏の星空 M11(散開星団) たて座
距離・・・5540光年
上の画像は光害のない、そして透明感ある最高の星空を再現したものです ので、光害などが残るところでは実際にはこのように見えない場合があります。 |
今から5540年前の世界とは?(2011年基点) 遠い昔に船出した星の光は、今それを見ている人の瞳に 映し出され、そしてその心には何が刻まれるのでしょう。 |
BC3500頃 インダス流域へ農耕が伝わる BC3300頃 アイスマンが氷に閉じ込められる BC3100頃 シュメール人の都市国家(メソポタミア文明) エジプト文明 |
「アイスマン(英語: Iceman; Otziとも)は、1991年にアルプスにあるイタリア・オーストリア国境のエッツ渓谷 (ドイツ語: Otztal; 海抜3210メートル)の氷河で見つかった、約5300年前の男性のミイラの愛称である。 (上の画像) 着衣・身装品の多くが氷漬けになり、腐敗・散逸を免れたために、死亡当時のいでたちを正確に再現す ることが可能になった。(フランス・アリエージュ県、ベルスタ博物館)」 アイスマン - Wikipedia より引用 |
IMLS - Project Profiles - Featured Project Profiles ルーブル美術館にあるメソポタミア美術 |
ナルメル(Narmer)は、前32世紀の古代エジプトのファラオである。セルケト(「さそり王」)の後継者で、 エジプト第1王朝の創始者であると考えられている。上の画像はナルメルのパレット。 |
M11 散開星団・・・野がも星団の異名をもつ明るい散開星団・・・いて座の北側で、天の川 がとても濃くなっている場所・たて座にある散開星団である。その天の川の中でひときわ明るい 星がまとまっていてめだつ。そのようすが、カモが群れ集まっているようだとして、英語では「野 かも星団」という名称もあるが、日本ではあまり一般的なよび名ではない。明るい星が密集して いるようすは、散開星団というよりむしろ球状星団を思わせる。もしも、この星団の中心にいて 夜空を見上げたら、数百個の1等星が輝く壮絶な星空になるはずだ。 「Newton ニュートン別冊 メシエ天体のすべて」より引用 |
「M11は小さい(13′)けれども星の非常に多い散開星団である。少なくとも680個の星が 密集しており、うち約400個は14等より明るい。直径は約20光年で、コアはとても密集して いる。リック天文台のロバート・トランプラーの1932年の計算によれば、もしM11の中心 にいたら空には数百個の1等星が輝き、シリウスの3倍から50倍明るい星も40個かそこら あることだろう。M11は4等のたて座のβ星から南東へ2°弱のところにある。この星団 は肉眼でもその北西にある6等星と並んで、ぼんやりした光のしみとして見える。双眼鏡で のながめも、望遠鏡でのながめにおとらずすばらしい。いて座にある銀河中心以外では 最も明るい天の川の一角、たて座の大スタークラウドの北端の切れこみにM11はある。」 「メシエ天体カタログ」ステファン・ジェームズ・オメーラ著 より抜粋引用
「この星座のあたりを双眼鏡でのぞいてみると、まるで銀の砂をしきつめたように無数の星 が目にとびこんできて、ため息のでるような美しさです。銀河系の構造をはじめて明らかにし たウィリアム・ハーシェルは、この天の川の中のわずか5°平方の範囲に、33万1000個の星 を数えあげたといわれています。そんなおびただしい星群の中でとくに目をひくのは、M11と いう非常に密集した散開星団でしょう。η星とβ星でつくる直角三角形の南側の頂点あたり に肉眼でもその存在はわかりますが、双眼鏡なら扇形にひろがった星雲状の姿をみることが できます。散開星団といってもかなり密集しているので、星が少し見えはじめるのは6cmに30 倍くらいです。」 「星座ガイドブック 春夏編」藤井旭著 より抜粋引用
「たて座は、わし座といて座の間にある小さな星座です。こお地域は天の川がとくに濃く、たて 座のスモール・スター・クラウドと呼ばれており、この北東端にM11があります。わし座のα星 アルタイルからδ星、λ星、たて座のη星とたどるとM11が入ってきます。4.2cmの双眼鏡で は不規則な四角形の小さな星雲状に見えるだけですが、望遠鏡ではたいへん密集した星の 集まりであることがわかります。きわめて密集した散開星団で、もしM11の中に入ったならば、 夜空には数百個の1等星が輝いていることになります。」 「双眼鏡で星空ウォッチング」白尾元理著 より引用
「たて座のβ星の南東約2°に位置する密集した散開星団。条件のいい空なら肉眼で認めら れる。ただし天の川の中に埋もれてしまって、かえって見にくいこともある。双眼鏡では星雲状 で、注意して見ると扇形をしていることがわかる。8p60倍で扇形にぎっしり詰まった星の大集 団が楽しめる。」 「エリア別ガイドマップ 星雲星団ウォッチング」浅田英夫著 より引用
「空がいい夜なら、肉眼でもみとめられる。もっとも、うんといい空では、バックの天の川が 明るいので、その中にめりこんでかえって認めにくいという人もいるほどで、このあたりは 双眼鏡でも星がにぎやかで楽しい。ところでM11だが、双眼鏡でボーッとひかる小さな星 雲状、口径5cmで星雲状の中に明るい星がみえはじめ、口径10cmではぎっしり集合した (扇形にみえる)みごとな大型星団が楽しめるだろう。」 「ほしぞらの探訪 肉眼・双眼鏡・小望遠鏡による」山田卓著 より引用
「いて座の明るい天の川の北側に『スモール・スター・クラウド(小さな星の雲)』とか『たて座 クラウド』とよばれる天の川がひときわ明るくなった部分があります。その雲のように明るく もりあがる天の川の中に散開星団M11があります。」 「双眼鏡で星空を楽しむ本」藤井旭著 より抜粋引用
「このあたりのスタークラウドはすばらしいながめです。この散開星団は、なんともめざまし い目標といえます。肉眼でも明るく、銀河の一部ではないだろうかと思うほどです。オペラ グラスでは光る小さなちぎれ雲のようにみえます。7×50双眼鏡でも、小さな不規則な光斑 のうえに小さな星がはめこまれています。5p20倍で中心に近い重星一組とややはなれて 明るい星がみえ、6.5cm100倍でぎっしりつまった微星がみえはじめます。全光度6.3等で、 径10'です。星数は200個とされます。位置はわし座αとδをむすび、δの方に2倍ちょっと のばしますとλ、12があり、その西でたて座βをとらえますと、Rを一辺とする不正四角形 のパターンからみちびくとよいでしょう。」 「四季の天体観測 肉眼・双眼鏡・小望遠鏡で」中野繁著 誠文堂新光社 より抜粋引用
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「フラムスチード 天球図譜」恒星社編 より引用
(映し出されるまで時間がかかる場合があります)