未来をまもる子どもたちへ




上の画像は双眼鏡(倍率7倍の実視界約7°)で見る夏の星空 M22 M28(球状星団) いて座。

距離・・・M22(1万400光年)、M28(1万8300光年)



上の画像は光害のない、そして透明感ある最高の星空を再現したものです

ので、光害などが残るところでは実際にはこのように見えない場合があります。


 




今から1万8300年前の世界とは?(2011年基点)

遠い昔に船出した星の光は、今それを見ている人の瞳に
映し出され、そしてその心には何が刻まれるのでしょう。


 


約1万8000年前 日本海に津軽海峡を通って寒流である親潮が流入し、この影響で朝鮮海峡あるいは
       対馬海峡から表層水が流出した。

約1万6000年前 東南アジアにあったとされるスンダランドが、海面上昇により徐々に後退。
       海面の上昇により、他にも、アラスカとロシアの間にあるベーリング海峡(氷期には
       陸続きだった)の海没や、大陸と地続きだった日本も徐々に島化が進んだ。



 

今から1万400年前の世界とは?


 


約1万年前 この頃、最後の氷期(最終氷期)が終わったとされる。

約1万年前 この頃、ヨーロッパ中部の火山活動が終息へ。
     アイフェル高地(ドイツベルギー)や中央高地(フランス)の火山活動がおおむね
     終息。ピュイ=ド=ドームは約8,000年前まで活動を続けた。

     農耕革命(農耕の開始)

     人類史上、重大な事件の1つとされる。この時期より主に磨製石器が使われたことか
     ら新石器革命(新石器時代)とも。

     日本、縄文時代へ。








M22 球状星団・・・いて座の大球状星団・・・全天で最初に発見された球状星団である。球状

星団の中では比較的近距離にあり、明るい。夜空が暗ければ肉眼でもその存在を確認できる。

南斗六星のすぐ北側にあり、夏の夜空では、ヘルクレス座のM13やさそり座のM4と並んで見ご

たえある球状星団である。赤外線天文衛星IRASの観測で、この星団の中には惑星状星雲が見つ

かっており、M15につづいて2番目の発見例である。



M28 球状星団・・・M4に次いでミリ秒パルサーが確認された球状星団・・・南斗六星のひしゃく

の柄の近く、M22のすぐ隣に見える。大きさは、M22の半分以下だが、中心部が明るいので小口

径望遠鏡でも星雲状に見える。メシエのカタログでは、星雲として記述されているが、W.ハーシェル

が大口径望遠鏡で個々の星を分解し球状星団であることが明らかにした。1987年には、M4に次い

で球状星団としては2番目にミリ秒周期のパルサーが発見されている。



「Newton ニュートン別冊 メシエ天体のすべて」より引用



 


「M22までの距離はわずか1万100光年で、これは最も近い球状星団の一つ・・・北半球

の空に見えるどの球状星団よりも近い・・・である。しかしながら、M22は銀河面の9°南

にあり、間にあるちのため減光されて見えている。肉眼では、K2III型惑星であるいて座

λ星の約2.5°北東に、固く締まった玉として見える。低倍率では円形というより楕円形に

見え、長軸は北からやや東に傾いている。北と南に目立ったふくらみをもつ、分解されな

い星からなる暗いハローがこの楕円形の光を包んでいるのが、目をリラックスさせると

だんだん見えてくるだろう。明るいオレンジ色の星が北側の腕を引き立てている。M28

・・・M23と同じように、M28はきらめくいて座の天の川の中に失われた宝石である。

もっと大きく、あまりに美しい球状星団M22がきわめて近くにあるために、この小さい

(10′)けれどもかわいらしい球状星団はあまり注目されず、不運である。」

「メシエ天体カタログ」ステファン・ジェームズ・オメーラ著 より抜粋引用




「小型の双眼鏡でもM22は小さな星雲状に見えます。口径10cmくらいの屈折望遠鏡で100

倍くらいの倍率をかけると、球状星団らしい姿を観察できます。しかし、やはりおすすめは

大口径の反射望遠鏡です。広角アイピースを付けてのぞくと、視界の中は天の川の微光星

がたくさんあってにぎやかで、その中にM22が浮かんでいるように見えます。」


「メシエ天体 ビジュアルガイド」 中西昭雄・著 誠文堂新光社 より引用


「M22・・・λ星の北東約3°のところにある大球状星団で、ヘルクレス座のM13にくらべて

もぜんぜん見おとりしない見事なものです。小さな双眼鏡やファインダーでもかなり大きな

まるい星雲状に見えますが、もうすこし強力な5cm7倍くらいの双眼鏡で見ると、全体の形

がつぶれて楕円形になっているのがわかるようになります。シーイングのよいとき、思い

きって6cmに100倍以上の倍率をかけて見ると、全体に表面がぼろぼろ、ざらざらしたよ

うな感じに見えてきます。星が見えはじめるのは8p以上の口径になってからで、20cmくら

いになると星がびっしり群がって、心を打たれるような神秘的な情景が展開されます。

M28・・・M22の3°西、λ星の西北約1°にある小さな球状星団ですが、意外にも明るいの

で、6cm30倍くらいで中心部のよく輝く星雲状の小さな丸い姿をみとめることができます。」

「星座ガイドブック 春夏編」藤井旭著 より抜粋引用


「7倍の双眼鏡では、ひしゃくの柄のλ星を視野南西端におくと、中央にM22が入ります。

球状星団といえばヘルクレス座のM13が有名ですが、双眼鏡ではM22の方がひとまわり

大きく感じられます。(中略) λ星の北東1°にはかわいらしい球状星団M28があります。

4.2cm10倍の双眼鏡では、恒星と間違えてしまいそうです。7倍の双眼鏡ではM22と同一

視野に入るので、くらべて見るとよいでしょう。」

「双眼鏡で星空ウォッチング」白尾元理著 より抜粋引用


「M22・・・いて座のλ星の北東約3°のところにある球状星団。M13に勝るとも劣らないみ

ごとな球状星団で、肉眼で位置を確認できる。双眼鏡ではかなり大きな星雲状に見え、8p

80倍でバラバラと星に分解し始め、星の大集団だということがわかる。20cm以上の大口径

で見ると中心まで星に分解して見える。M28・・・いて座のλ星北西0.8°のところにある球状

星団。明るいので双眼鏡でλ星と同一視野で恒星状に見ることができる。口径8p60倍で、

円形ではなく少しいびつな星雲状に見える。密集度が高いので星に分解するには大口径が

必要だ。」

「エリア別ガイドマップ 星雲星団ウォッチング」浅田英夫著 より抜粋引用


「M22・・・これは絶対に見のがせない。ヘルクレス座のM13にまけない明るく大型の球状星団

だからだ。肉眼でもうすぼんやり認められるだろう。λから約2.5°北東に、24と26にはさまれて

いる。口径5cmでは明るい中心のまわりがボーっと光ってみごと。口径10cmクラスなら星にわ

かれはじめ、ボロボロとした感じの光のボールが美しく、ため息をつきたくなるほどだ。一度は

大口径でものぞいてみたい。M28・・・λの1°北西にくっついているので、さがすのに苦労しな

いが、双眼鏡では極く極く淡い光のシミなので、みのがしてしまうかもしれない。口径5cmで星雲

状の光点、口径10cmクラスで中心の明るい星雲状。M22とくらべるとだいぶ貧弱だが、みくら

べてみると、それがかわいらしくみえておもしろい。」

「ほしぞらの探訪 肉眼・双眼鏡・小望遠鏡による」山田卓著 より抜粋引用


「M22・・・すばらしい球状星団で、北天ではヘルクレス座のM13に勝るとも劣らぬくらいです。

全天で6個の明るい球状星団のひとつに入ります。南斗六星のτをσにのばした延長上にあり

ます。光度5.9等、径17'、肉眼でぼんやりとみえる人も多いでしょう。7×50双眼鏡で、まるく大き

く明るく、輪郭がはっきりし、大へんみごたえがあります。」

「四季の天体観測 肉眼・双眼鏡・小望遠鏡で」中野繁著 誠文堂新光社 より抜粋引用


 


左がM22、右上がM28

M22-Widefield_spec


APOD: 2012 October 12 - Pan STARRS and Nebulae

天の川中心付近の「いて座」を捉えたこの画像は視野3度、満月の6倍の領域を

映し出しています。画像中央右下にM8(干潟星雲)、右上にM20(三裂星雲)が見え、

天の川の中心部付近です。(大きな画像)


APOD: 2018 April 12 - M22 and the Wanderers

2018年3月31日撮影されたもの。上に土星、M22の近くには火星が輝いている。(大きな画像)


「フラムスチード 天球図譜」恒星社編 より引用







双眼鏡で見る春の星空 双眼鏡で見る夏の星空

双眼鏡で見る秋の星空 双眼鏡で見る冬の星空

天体観測に適した小・中口径の双眼鏡

天体観測に適した大口径の双眼鏡

(映し出されるまで時間がかかる場合があります)

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