未来をまもる子どもたちへ



天空の果実を旅するには





   天体観測というと皆はどんなことを思い浮かべるだろう。大きな望遠鏡と北極星   

を中心にして回すことが出来る赤道儀かな。確かに星雲や星団など詳しく見た

い人や写真撮影したい人はこのような装備が必須かもしれない。でも私がいつ

も使っているのは600グラムしかない小さな双眼鏡なんだ。確かに暗い天体を

見るにはあまりにも貧弱なのかもしれないね。でも、この双眼鏡が一番活躍して

いるんだよ。だって星を見るのになんの準備もいらないんだから。大きな望遠鏡

だとそうはいかない。機材も重く組み立てるのに多くの時間がかかってしまう。

みたいな面倒なことが嫌いな人間にはうってつけのものだし、星を見たいと思っ

た時にすぐに、何の準備もなく外に飛び出ることができるなんて、なんて素晴ら

しいことだろう。確かに暗い天体までは見えないけれど、宇宙の広大さを感じた

いと思ったときすぐに取り出せる双眼鏡の魅力。また両目で見ることにより、ひと

つひとつの天体が立体感ある存在として感じることができる魅力。でもだからと

いってどんな双眼鏡でもいいわけではないんだ。天体観測に適した設計がされ

たもので、良質なレンズやプリズムなどを採用しているものでないと、星の本当

の美しさを味わうことが出来ないと思う。「いい双眼鏡とはどんなもの」では、選

び方を自分なりに書いてみたから参考にしてごらん。







でも貴方がもっと天体を深く知りたいなら、そう月のクレーターや土星の輪、

星雲・星団を詳しく観測したいと感じたら望遠鏡に頼るしかないんだ。望遠鏡

には双眼鏡では出来ないことが沢山あり、その機材も多岐に渡っているん

だよ。僕も1台だけ望遠鏡は持っているけど、見るのは月に1〜2回くらいか

な。最近では目標の天体まで自動で望遠鏡の視野に導入してくれる機種も

増えてきているけれど、勿論そのような選択肢もあっていいと思う。
双眼鏡

と望遠鏡、それぞれの特性を調べ、そして自分自身がしたいことをイメージ

しながら、どちらに重点を置いた観測をするのか決めたらいいと思うんだ。

ここでは、双眼鏡、望遠鏡という枠にとらわれず、多くの天空の果実を優し

く導いてくれる文献などを紹介したいと思います。











プトレマイオス48星座

天体観望に関する文献


StellarWindow
星空ナビゲーション鑑賞ソフト


天文ソフトもどんどん進化しているよう
です。GPSセンサーが自分の現在地と
センサーの角度を認識して、向いている
方向の星空を映し出す。私は持っていま
せんが、その画面の美しさなど見応えが
あります。

詳しくはこちら

STELLAR WINDOWは単なるプラネタリ
ウムソフトウェアではありません。 
付属のセンサーが向き、角度を認識する
ことで、センサーの向きと、画面に表示さ
れている星空を連動させることができます。
付属センサーを手に持って夜空に向けて
見てください。 肉眼では見ることが出来な
い宇宙の深淵まで、美しく描画します。

(商品説明より引用)
ステラナビゲータ

プレネタリウムソフトでは最も有名である。
美しくなおかつ豊富な機能を持つこのソフト
は天文愛好家にとって必需品だし、初めて
の方にとっても優しいプラネタリウム番組など
用意されている。

詳しくはこちら
家庭用プラネタリウム
「ホームスター プロ
(HOMESTAR PRO) 2nd edition」


プラネタリウムが家庭でも楽しめるんです
ね。家の天井に映し出される一万個の星。
それも4等星以上の星には色がついており、
ゆっくりと回ります。私が持っているのは前
のモデルなので星の色はついておりません
が、天の川といい、地面に寝そべって満天
の星空を見ているような錯覚に陥ったもの
です。ここで紹介した「ホームスタープロ」
以外にも家庭で楽しめるプラネタリウムがあ
りますが、その美しさを超えるものは他にあ
りません。

リビングの中央にこのプラネタリウムを置くと、
その星の広がりが実感できるとは思います
が、リビングの照明器具は平たい方が投影
を邪魔しないかと思います。
星が見えない夜とか見るといいですね。
詳しくはこちら

家庭用プラネタリウム
「ホームスター EXTRA
(HOMESTAR EXTRA)」


左の「ホームスタープロ」の最高級モデルで
すが、2008年12月25日発売予定のもの
で他の追随を許さない最高の品質ではない
でしょうか。
私自身は持っていません。

詳しくはこちら
「星空ウォッチング」
中身拝見

初心者特に都会近くに住んでいる人に
とっては、多くの参考書はあまりにも詳し
すぎて逆にわからなくなってしまうことが
良くあると思う。その点、この本は郊外
を基準として星空を解説しているので、
実に探しやすくわかりやすいのではと
思う。またその星座にあるお勧めの天体
の情報も詳しく、神話なども掲載されてい
る。最初に手にとる参考書の中では最も
有益なものの一つである。
[フルカラー3D・立体視]
星がとびだす星座写真
【特殊レンズ付き】

中身拝見

3Dという立体的に見る星空はなんと素晴ら
しいでしょう。この文献は6等星以上の星の
実際の距離データを反映したもので、背景に
ある無数の星たちの中に浮かび上がる姿は
本当に感動的です。実際の星空でも体験でき
ないこの浮揚感という新たな視点を与えてくれ
る画期的な本に感謝しています。
星が光る星座早見図鑑 (大型本)
中身拝見

この星座早見盤は盤および本の中の
星座図に畜光インクが印刷れて
いるので、
野外で星を探すときにとても重宝します。
また家の中でも夜
眺めるのにもいいかも
知れません。
またこの本には星座の見つけ方や、
とて
もきれいな星座図があり見飽きることが
ありません。
「星が光る四季の星座 (大型本)
中身拝見

春の初めと終りというように、各季節ごとに
2枚の星座図が書かれて
おり、畜光インクで
印刷された星が暗闇で光ります。
「新 透視版 星座アルバム〈秋冬編〉」
中身拝見

全体像がわかる大きな星座写真、そこ
に星座絵が描かれた透視板を
重ねること
によって、星の位置関係など覚えさせる
画期的な本です。
こんな素晴らしい方法を
思いついた著者の感性はすごいですね。
現在
このアルバムは、2冊に分冊されて
いますが、大事に大事に使い込み
たい本
です。
「新 透視版 星座アルバム〈春夏編〉」
中身拝見

左の文献の春夏編
「星空散歩ができる本」
中身拝見

星座早見盤を用いても星座の位置が
よくわからないという方や、これから星空

散歩をしてみたいという方には最適の
文献の一つだと思います。その独特な

探索方法は見ていてとても参考になりま
す。新たに星空散歩をする旅人の目

楽しませてくれるこの文献は世界各国で
出版されています。
「星の地図館」
中身拝見

とても美しい6.5等星までの全ての星の
色を再現した画期的最新カラー星図
と、それ
ぞれの星図に位置する星雲や星団をハッブル
宇宙望遠鏡・すばる
望遠鏡などの壮麗な
写真が私たちを宇宙の神秘さに浸らせる。
本書ほど、
星図と写真集を見事に調和させた
ものは過去になく、その傑出した表現力
は、
私たちの生命の起源を思い起こし、美のなか
へといざなう。そして本書の
付録に「野外
星図」や「北天・南天星座早見盤」があり、
野外での星空観望に
とても役立つものとなる
に違いない。初心者やベテランを問わず、
星や宇宙
に想いを寄せる人、そしてそうでな
い人にとっても是非手にとってもらいたい

傑作であると僕は思う。
「星座を見つけよう」
中身拝見

初めて星空に興味を抱き、星座を見つ
けようとしたとき、この本ほど分りやすく

書かれた本はそう見当たらないかも。
そして子供に語りかけているようなその
り口には、宇宙の神秘の素晴らしさを
感じさせないでおかないものがあるんだ。
「星空フィールド日記」
中身拝見

一台の小さな双眼鏡とこの本をもって外に
飛び出してごらん。きっと今まで
気づかなかっ
た多くの美しい星たちに触れることができると
思う。星座の
生い立ちや神話の簡単な紹介と
ともに、それらの星座の中に見える星雲
星団
などの位置や情報が満載しており、今まで
気づかなかった星の違っ
た顔を見ることができ
ると思うよ。

「星を見に行く・
はじめてのスターウォッチング」

中身拝見

漫画を使って、誰にでも星空鑑賞の
素晴らしさと簡単な方法を紹介している

本だよ。はじめて星空に接してみたい
方には最適の文献であると思う。

「星を見に行く・
はじめての天体望遠鏡」

中身拝見

左の文献の続編
「スカイアトラス フィールド版」
中身拝見

この本は前述した「星空フィールド日記」
のように、星座やその神話については

書かれてはいないけれど、多くの星雲・
星団などが肉眼や双眼鏡・望遠鏡を使っ

見つけられやすいような工夫をしている
好著なんだ。分厚い星図帖を広げなが

見るのは大変だね。でもこの小さな本さえ
あれば有名な天体の情報や位置な
どが
詳しく記号化されているので、初めての
かたでも役に立つと思うんだ。いつも
この
本を手元に置いて肉眼はもちろんのこと
双眼鏡などを使って星空を見ると
楽しくな
ると思うよ。
「星雲星団ウォッチング 
エリア別ガイドマップ」

中身拝見

星雲・星団の位置を分かりやすい星図の
中で紹介し、どの天体が望遠鏡や
双眼鏡な
どの観望機材に適しているのかが良く理解
できる仕組みになって
いる本だよ。多くの
写真や、詳しい星図などを使っており、初心
者の方でも
容易に探索できる工夫がされて
いるんだ。
「星空フィールド日記」や「スカイ
アトラス 
フィールド版」よりも大きな本だけど、それだけ
内容は非常に濃く、
天体観測をじっくりと取り
組みたい方には最適のものかもしれない。
「天体ガイドマップ 
Star Atlas 2000.0」

中身拝見

これは実に画期的な本だよ。星座の形
を知らない人が本格的な星図を
使えるよ
うに工夫した本で、最初は現在の星空を
星座線が入った図で
紹介している。次に
四季の代表星座を写真と星座線を使って
説明し、
星座絵が入った星図でさらに理解
を深めることが出来るんだ。そして最
後に、
世界で始めてオールカラーの実用星座
(8等星まで収録)がある。
この本の中核
はこのオールカラーの美しい星座だと思う
な。皆も早く天文
ファンが使っている星図
を使いこなせるといいね。尚、主な重星が
写真付
で紹介されたりしていて、実用には
もってこいの本だと思う。
「スターマップ―星空地図帖」
中身拝見

これ星図帖は前に紹介した「天体ガイド
マップ Star Atlas 2000.0」の
オールカラー
の星図を縮小して大きな一枚の紙に収め
たものです。野
外で使うのもいいし、家で
大きく広げて星達の世界をじっと眺めるの
いいかも知れませんね。折りたたんで
ありますが、拡げると、見開いた
新聞紙よ
りも大きくなるんですよ。
「星座ガイドブック 
小型カメラと小望遠鏡による星座めぐり」
秋冬編

中身拝見

既に絶版ですが、星座の探し方や神話・
伝説、星雲・星団、二重星など
実に詳しく
説明されており、これニ冊で殆どの星の
特徴を知ることが出来
る名著です。
初心者の方から、中級者の方まで参考に
なる文献です。
「星座ガイドブック 
小型カメラと小望遠鏡による星座めぐり」
春夏編

中身拝見

左の文献の春夏編です。
「全天星雲星団ガイドブック 
小型カメラと小望遠鏡による星座めぐり

中身拝見

上に紹介した「星座ガイドブック」の星雲・
星団編です。メシエ天体を中心に
詳しく
望遠鏡による見え方や、カメラによる撮影
方法が掲載されています。
文献が20年前
のものなので、最近のデジタルカメラでの
撮影については
書かれていませんが、
それぞれの星雲・星団を詳しく知るには
最適の文献
だと思います。
「月の本」
中身拝見


この美しい本は月だけに絞って、その文学、
天文学、社会学、美術など
さまざまな角度か
ら月の謎や魅力を豊富な写真や図を通して
紹介してい
る素晴らしいものです。私たち地球
に一番近い星である月。一番身近に
感じてい
る月ですが、多くの謎がまだ沢山あるんですよ。
そしてあなたの
知らない月の魅力をこの本の
中に見つけ出すかも知れません。
「天文年鑑」 誠文堂新光社

天文に関する最新のデータを収録した
天文愛好者には必携の書。本書があれば

今年に起こる天体の見所などがわかり、
また各天体の詳しい情報で天体観望が

より楽しいものとなるに違いない。
「天文考古学入門」
中身拝見

アテスカの都市テオティワカンに、奇妙な
配置をした遺跡がある。南北から
15度傾いた
“死の道”や十字型に穴をうがった巨石には、
ある天体を観測す
るための秘密が隠されて
いたのだ。古代エジプト人は、シリウスの
1461年
周期の知識をもち、マヤには、現代
よりもはるかに精確な暦や時間がつか
われて
いた。彼らは、宇宙の規則性をどのようにして
知り得たのだろうか。
考古学だけでなく、現代
天文学にも大きな影響を与えた謎もある。
アメリカ・
インディアンが岩壁にスケッチした
超新星やプレヤーデス星団の消えた星、
赤く
輝いていたシリウスである。本書は、世界の
七不思議を天文学の視点か
ら調査し、新しい
学問「天文考古学」を提唱する。 
(本書より引用)
「NHK趣味悠々 親子のための
星空観察」

中身拝見

NHK教育テレビで1999年2月から
3月にかけて、初心者向きの星空観察
の番組が放映されましたが、この本は
そのテキストととして出版されたもので
す。如何に楽しく星空に親しむかを、
多くの写真を交えて親切丁寧に解説し
ており、星空観察の原点を再認識させ
てくれる優れた入門書です。
「Sky & Telescope's Pocket Sky Atlas」
(リング製本)

英語版
中味拝見

英語版だが、この本に関してはあまり特に英
語は必要でなく星雲・星団・銀河が色分けされ
て実に見やすい。7.6等星までの星を掲載して
おり、防水仕様の紙なので屋外で威力を発揮
するのではないでしょうか。全チャート80枚で
すが、小さく持ち運びやすいのが特徴です。
天文ファンの中でも評価の高い星図です。



双眼鏡などを扱っている天文ショップ


天文ショップは日本でもたくさんあり、「スカイウォッチャー」などの天文雑誌でも

数多く紹介されていますので参考にしていただけたらと思います。下に紹介す

る天文ショップは、多くの天文機材の情報を掲載していますので機材選びの参

考にしてくださればと思います。


テレスコープセンターアイベル(双眼鏡・望遠鏡の専門店、とても親切に教えてくれ製作もしてくれます)

国際光機(独自性ある望遠鏡並びにその周辺機材の専門店、双眼鏡周辺機材はここで購入しました)

アストロショップ スカイバード(双眼鏡や望遠鏡の専門店、宮内の双眼鏡はここで購入しました)







双眼鏡で見る春の星空 双眼鏡で見る夏の星空

双眼鏡で見る秋の星空 双眼鏡で見る冬の星空

天体観測に適した小・中口径の双眼鏡

天体観測に適した大口径の双眼鏡

(映し出されるまで時間がかかる場合があります)

いい双眼鏡とはどんなもの

雑記帳(魅せられたもの)

美に共鳴しあう生命

神を待ちのぞむ

天空の果実


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