上の画像は双眼鏡(倍率7倍の実視界約7°)で見る秋の星空・M2(球状星団) みずがめ座。
距離・・・3万7500光年
上の画像は光害のない、そして透明感ある最高の星空を再現したものです ので、光害などが残るところでは実際にはこのように見えない場合があります。 |
今から3万7500年前の世界とは?(2011年基点) 遠い昔に船出した星の光は、今それを見ている人の瞳に 映し出され、そしてその心には何が刻まれるのでしょう。 |
約3万年前 ネアンデルタール人がこの頃絶滅。 最古の洞窟壁画。現在知られている古いものでは、南フランスのショーヴェ 洞窟壁画(約3万年前?)がある。また、ラスコー(約1万8000年?1万6000年前)、 アルタミラ (約1万4000年?1万3000年前)など多くの洞窟壁画がある。 |
News Round-up: April 2010 3rd Edition The Amazing World of Psychiatry: A Psychiatry Blog Modern humans populated Asia in two migration waves | TopNews 以下、デニソワ人 - Wikipedia より引用 デニソワ人(デニソワじん、Denisova hominin)は、ロシア・アルタイ地方のデニソワ(Denisova)洞窟 (ロシア、中国、モンゴルの国境に近い地域)に約4万1千年前に住んでいたとされるヒト属の個体お よび同種のヒト属の人類である。 2010年12月現在の最新研究では、ネアンデルタール人と並んで、我々現生人類であるホモ・サピエンス (Homo sapiens) に最も近い化石人類である。また現生人類の一部(メラネシア人など)と遺伝子情報を 部分的に共有する可能性が高いとしている。 2008年、ロシア西シベリアアルタイ山脈のデニソワ洞窟で子どもの骨の断片が発見され、放射線炭素 の年代測定により約41,000年前のものと推定された。また、同じ場所で、大人の臼歯も発見されている。 2010年3月25日付のイギリスの科学雑誌『ネイチャー』(Nature)において、マックス・プランク進化人類 学研究所の研究チームは、発見された骨のミトコンドリアDNAの解析結果から、デニソワ人は100万年 ほど前に現生人類から分岐した未知の新系統の人類と発表した。 2010年12月23日、マックス・プランク進化人類学研究所などの国際研究チームにより『ネイチャー』に 論文が掲載された。見つかった骨の一部は5〜7歳の少女の小指の骨であり、細胞核DNAの解析の 結果、デニソワ人はネアンデルタール人と近縁なグループで、80万4千年前に現生人類であるホモ・ サピエンスとの共通祖先からネアンデルタール人・デニソワ人の祖先が分岐し、64万年前にネアンデ ルタール人から分岐した人類であることが推定された。メラネシア人のゲノムの4〜6%がデニソワ人固 有のものと一致することから、現在のメラネシア人にデニソワ人の遺伝情報の一部が伝えられている 可能性が高いことが判明した。また、中国南部の住人の遺伝子構造の約1%が、デニソワ人由来という 研究発表も、スウェーデンのウプサラ大学の研究チームより出されている。ネアンデルタール人と分岐 した年数も、35万年ほど前との説も浮上している。ジョージ・ワシントン大学の古人類学者のブライアン ・リッチモンドは、デニソワ洞窟で見つかった大人の臼歯からデニソワ人は体格はネアンデルタール人 と同じか、それよりも大きいとみている。 概略のところは、40万〜30万年前にアフリカを出、中東を経てヨーロッパに拡がった集団がネアンデル タール人に、中東を経てアジア内陸部に移動した集団がデニソワ人になった。それに遅れて6万〜5万 年前にアフリカを出た我々現生人類の祖先は、中東やアジア内陸部で先住者のネアンデルタール人や デニソワ人と交雑しながら全世界に拡がり、現在に至った。 ネアンデルタール人やデニソワ人はその後絶滅してしまったが、アフリカ土着のネグロイドを除く現在の 現生人類遺伝子のうち数%はネアンデルタール人由来である。中東での現生人類祖先とネアンデルター ル人との交雑を示す研究成果は2010年5月に発表されているが、2010年12月にアジア内陸部における デニソワ人とも現生人類祖先は交雑したとする研究結果が出たことから、この結果が正しければ、過去 には異種の人類同士の交雑・共存も一般的だった可能性が出てきた。 なお、アジア内陸部でデニソワ人と交雑した現生人類祖先は、そののち長い期間をかけてメラネシアなど に南下していったと考えられる。現生人類との関連などは、今後の研究により変更される可能性もある。 デニソワ人の体格などの外形、生活様式、人口などはこれからの研究が待たれる。 |
M2 球状星団・・・メシエには星雲に見えていた星団の一つ・・・1760年のメシエのリストに加えら れた球状星団だが、その際は星雲と記述されていた。中心は星が密集していて明るいが、遠く離れ た距離にあるためコンパクトに見え、さらにはだ円にひしゃげた形であることから、球状星団とはわ かりにくかったのだろう。小口径の望遠鏡ではぼんやりと見える。のちに、W.ハーシェル(1738〜 1822)により、星の集団として確認された。 「Newton ニュートン別冊 メシエ天体のすべて」より引用 |
「秋の日没後、りっぱな夏の天の川は眠そうに西の地平線に沈んでいく。東からオリオン などの冬の明るい星座が上ってくるまでにはまだ間がある。頭上を見ると、天の川銀河の 腕に群がった星にじゃまされずに、銀河の外を見通すことができる。このあたりは、地味な 星座の集まる夜空の郊外といったところである。みずがめ座もその一つである。これはあ まりはっきりしない星座で、光害に埋もれそな暗い星々からなっている。しかしみずがめ座 にはさがす価値が大いにある秘宝がある・・・すばらしい球状星団M2である。(中略) この 6等の星団は、丸くぼんやりした光のかたまりとして双眼鏡ではっきり見ることができる。そ らし目を使えば、肉眼でもそれほど苦労せずに見つけることができるだろう。5′ほど北東 にある10等星を除くと、低倍率で見るM2は比較的孤立している。この球状星団は銀河面 からはなれたところにあるので、望遠鏡で見てもまわりには明るい星がとはいえ、星団自 体のすばらしいながめはそれを補ってあまりある。23倍では、この170光年の大きさをもつ 10万個の星々の集団・・・およそ130億歳の黄色および赤色巨星で満ちている・・・は、ぎっし りつまって星のように見える中心部を黄色いしんが囲み、その外側にぼんやりと青白い光 が広がっているように見える。」 「メシエ天体カタログ」ステファン・ジェームズ・オメーラ著 より抜粋引用
「明るい星の少ないこの星座も小望遠鏡でさぐると見ごたえのある星雲・星団がいくつか ひそんでいます。そのまず第一番目は、β星の北5°のところにある明るい球状星団M2 で、付近に明るい星もないので空のよいところではうまくいくと肉眼で暗い恒星像のように 見えます。秋の球状星団を代表するものだけに、双眼鏡でもすでにふちのぼやけた丸い 姿がわかりはじめ、6p40倍くらいの倍率ではかなり大きく、ほぼ円形の中心部から周辺 までなめらかに光芒がひろがっているようすが興味深くながめられます。この程度の口径 ではまだ星に分解するのはちょっとむりのようで、条件のよいとき8cm150倍くらいで周辺 の星が少しずつ見えはじめるといったところです。星がびっしりつまったようすをよく見る ためには、やはり20cmくらいの口径が欲しくなります。」 「星座ガイドブック 秋冬編」藤井旭著 より抜粋引用
「みずがめ座β星の北約5°に位置する球状星団。秋に見ることができる球状星団の中 で、最も見ごたえのあるものだ。条件の良い空ならば、肉眼でなんとか恒星状に見ること ができる。双眼鏡で丸く広がった星雲状。8cm100倍で、シャープな輝きはないが、表面 がザラザラした感じに見える。周辺を星に分解するには、20cm以上が必要。」 「エリア別ガイドマップ 星雲星団ウォッチング」浅田英夫著 より引用
「さきほどのペガスス座ε星から10°南にあるのが、みずがめ座の球状星団M2です。M2 は、みずがめ座のα星、β星(いづれも3等星)と直角三角形をつくります。7倍の双眼鏡で は、β星を視野南端におくと上端にM2が入ります。双眼鏡の見え方はM15とそっくりで、 2.5cmの双眼鏡では恒星と区別がつかず、4.2cmの双眼鏡でなんとか球状星団らしくみえ るといった感じです。M2の北側15°にはM15があるので、見くらべてください。どちらかと いうとM15ほど中心部が輝いていません。ほんとうのことをいえば、ほとんどの球状星団 は双眼鏡でながめてもぼんやりと星雲状に見えるだけで、それほどおもしろい対象ではあ りません。口径20cm以下の望遠鏡でもそれほど代わりばえしないので、いっそうのこと口径 40cm以上の大望遠鏡でながめて見たいものです。」 「双眼鏡で星空ウォッチング」白尾元理著 より抜粋引用
「ペガスス座のM15、やぎ座のM30と、もうひとつこのM2は、秋の夜空で絶対みのがせなな いみごとな球状星団のトリオだ。どういうわけかこの3つは、赤経がほぼ同じなので、南中時に はたてにならんでしまう。M2は、非常に空の状態がいい夜なら、肉眼でも淡い恒星状の光点と して認められるほどだ。双眼鏡なら、ぼんやりにじんだ星雲状にみえるので簡単にみわけられ る。α→28→26→24→とたどってもいいし、βから上(北)へさがしてもいい。私はもっとずぼら にα、β、M2で直角三角形をつくる見当でねらいをつけることにしているが、町の中で、少々 空が悪くてもこの手でバッチリうまくいっている。星に分解するには口径20cm以上が必要だと いわれるが、口径5pでも、10pでも十分すばらしい明るい星団だ。倍率をあげても像はうす れない。球状星団の美しさは、星に分解したときだけにあるわけではない。明るい核を中心に ボーッとかすんだ光のボールには、宇宙の"幽玄(ゆうげん)”といったものを感じさせる不思議 な魅力があるのだ。」 「ほしぞらの探訪 肉眼・双眼鏡・小望遠鏡による」山田卓著 より引用
「全光度6.3等、径8'の球状星団で、7×50の双眼鏡では小さな、輝いたまるい姿がみえ、5p50倍 でも無構造。8cmぐらいからきれいに、みえまじめます。」 「四季の天体観測 肉眼・双眼鏡・小望遠鏡で」中野繁著 誠文堂新光社 より抜粋引用
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m2 ngc7089 globular cluster in aquarius より引用
2012年1月20日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 |
「フラムスチード 天球図譜」恒星社編 より引用
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