未来をまもる子どもたちへ




上の画像は双眼鏡(倍率7倍の実視界約7°)で見る春の星空 M3 球状星団(画像中央)。

りょうけん座 距離・・・約3万3900光年



上の画像は光害のない、そして透明感ある最高の星空を再現したものです

ので、光害などが残るところでは実際にはこのように見えない場合があります。


 




今から3万3900年前の世界とは?(2011年基点)

遠い昔に船出した星の光は、今それを見ている人の瞳に
映し出され、そしてその心には何が刻まれるのでしょう。


 


約5万年前 隕石の衝突でバリンジャー・クレーター(アメリカアリゾナ州)が形成される。

3万2000年前 日本の旧石器時代の最古の人骨(山下町第一洞穴人)

約3万年前 ネアンデルタール人がこの頃絶滅。

最古の洞窟壁画現在知られている古いものでは、南フランスのショーヴェ洞窟壁画(約3万年前?)がある。
また、ラスコー(約1万8000年?1万6000年前)、アルタミラ(約1万4000年?1万3000年前)など多くの洞窟
壁画がある。



 


ネアンデルタール人
New Hall of Human Origins points to environmental change as major force in evolution of hominins
Smithsonian Science


ネアンデルタール人(ネアンデルタールじん、ホモ・ネアンデルターレンシス、Homo neanderthalensis)は、約20万
年前に出現し、2万数千年前に絶滅したヒト属の一種である。旧人であるネアンデルタール人は、我々現生人類
であるホモ・サピエンス (Homo sapiens) の最も近い近縁種である。ちなみにシベリアのアルタイ地方で発見され
デニソワ人も旧人であり、ネアンデルタール人の兄弟種にあたる。また、インドネシアのフローレス島で発見さ
れた身長1mで脳の小さいフローレス人も旧人であり、ネアンデルタール人の兄弟種の可能性が高い。



かつて、ネアンデルタール人は、我々ホモ・サピエンスの祖先とする説があった。また、ネアンデルタール人をホモ・
サピエンスの一亜種であるホモ・サピエンス・ネアンデルターレンシス (Homo sapiens neanderthalensis) と分類する
場合もある。この場合ネアンデルタール人と現世人類との分岐直前(約47万年前)の共通祖先もまたホモ・サピエン
スということになる。本項ではいずれの学名でも通用する「ネアンデルタール人」を用いる。しかしながら、遺骨から
得られたミトコンドリアDNAの解析結果から、ネアンデルタール人は我々の直系先祖ではなく別系統の人類である
ことがほぼ明らかになった。この両者の遺伝子差異は、他の動物種ならば当然別種と認定されるレベルであり、
ネアンデルタール人とホモ・サピエンスは別種であって、混血できなかったとする考え方が有力であった。



しかしながら2010年5月7日のサイエンスに、現生人類ホモ・サピエンスのDNAに分岐後ネアンデルタール人遺伝子
が再混入している可能性があるとの論文が収載され、ネアンデルタール種属分類に新たな謎を投げかけることに
なった。


ネアンデルタール人 - Wikipedia より引用






thethinkingblue.com Blog ≫ The Other Human
DNA情報に基づき復元されたネアンデルタール人の女性。
(Photograph by Joe McNally)


2011年11月ネアンデルタール人(ホモ・ネアンデルターレンシス)が絶滅した原因は、現生人類
(ホモ・サピエンス)との異種交配だったという研究結果が発表された。異種交配の増加による影響
を計測するため、バートン氏の研究チームは、ネアンデルタール人1500世代にわたるコンピュータ
ーモデルを開発し分析の結果、「現生人類による遺伝子汚染のために絶滅した」と判明したという。
伝子汚染が種の絶滅を引き起こすことはよく知られており、動物でも植物でも当てはまる。「ある種
が何らかの理由によって近縁種と交流を始め、それが活発化すると絶滅につながる場合がある。
片方の個体数が圧倒的に少ない場合は特に可能性が高い」とバートン氏は説明する。「保全生物
学では、これを“交配による絶滅”と表現している」。また、マックス・プランク進化人類学研究所の
古人類学者ベンス・フィオラ(Bence Viola)氏は、今回の研究を受けて次のように話す。「“異種交配
はそれほど進んでいなかった”というモデルもあるが、今回の研究結果は非常に興味深い。やはり、
異種交配は頻繁だったと考える方が妥当だろう。現生人類の男性がネアンデルタール人の女性に
出会ったら、必ず交配を試みたはずだ」。



Village Views: DNA Shows Neanderthals and Humans Did Mate and Mingle
ネアンデルタール人の少女の想像復元図(画像元:英BBC)

 






M3 球状星団・・・双眼鏡でも確認できる球状星団・・・1764年、メシエによって最初に発見さ

れた球状星団で、春の代表的な観望天体の一つである。双眼鏡でも球状星団とわかるくらい

明るく、大口径の望遠鏡で観察すると、びっしりと集まった一つ一つの星が真珠の粒のように

白く明るく美しい。M2よりも遠くにあるにもかかわらず、絶対光度が明るく大きな星団であるた

め、私たちの目にはこのように明るく見えるのだ。200個以上という多くの変光星が見つかって

いる球状星団である。


「Newton ニュートン別冊 メシエ天体のすべて」より引用



 


「第二の目標は、コル・カロリとうしかい座のアルクトゥルスのほぼ中間付近にあるM3という

6等級のすばらしい球状星団です。双眼鏡やファインダーでも大きな丸い光斑がわかります

が、8p150倍ぐらいの倍率をかければ、シーイングの良いときに周辺に星がいくつか見えて

きます。20cmになると小さな星が無数に群がる星の大集団だということがはっきりわかり、

その光景に思わず見とれてしまいます。」

「星座ガイドブック 春夏編」藤井旭著 より抜粋引用



「りょうけん座のα星コールカロリと、うしかい座の1等星アークトゥールスの中間よりもやや

アークトゥールス側によったあたりに見当づけ、7x50mm双眼鏡や望遠鏡のファインダーを

向けてみると、ふつうの恒星とは違い、ややにじんだ星のようなM3が見つけられます。」


「メシエ天体 ビジュアルガイド」 中西昭雄・著 誠文堂新光社 より引用


「りょうけん座の球状星団M3・・・うしかい座のアルクトゥルスとりょうけん座のコル・カロリとの

ほぼ中間に、肉眼でも認められる球状星団。双眼鏡では、芯の明るい星雲状に見える。口径

8cmでは丸く明るく輝く星雲状で、倍率を上げると周辺部がポツポツと星に分解しはじめ、球状

星団らしくなる。大口径になれば、すごい迫力で視野に広がる。」

「星空フィールド日記」浅田英夫著 より引用


「M 3 は、うしかい座の1等星アルクトールスとりょうけん座のα星のほぼ中間にあり、うしかい

座の9番星、3番星、M3がつくる正三角形が目印となります。明るいので小さな双眼鏡でも見え

ますが、うっかりすると恒星のように見えるので注意して下さい。4.2cm10倍の双眼鏡では周辺

がぼやけているので、恒星と区別できます。1°南西にある6等星とほぼ同じ明るさに見えます」

「双眼鏡で星空ウォッチング」白尾元理著 より抜粋引用


「絶対にみのがせない大きくて明るいスバラシイ球状星団。肉眼でも恒星状にみとめられ、

双眼鏡ではまわりに淡い光がつつむようすがみられる。広野のまっただなかにポツンといっ

た感じで、めぼしい星が近くにないので、目標になる星からの道のりが長くて、なかなか道

がおぼえられないといった感じだ。αから、アークトウルス(うしかい座α)にむかって進む

か、かみのけ座のβから約6°東をさがすとか、いろいろこころみるといい。約0.5°南西に

6等星がならんでいるので、低倍率で同視野にとらえられる。

「ほしぞらの探訪 肉眼・双眼鏡・小望遠鏡による」山田卓著 より抜粋引用


「銀河ばかり目につく春の宵の頭上には、めずらしく球状星団M3が見えています。りょうけん

座のα星コル・カロリと、うしかい座の1等星アルクトゥルスの、ほぼ中間あたりに双眼鏡を向

けるとすぐに見つけられます。」

「双眼鏡で星空を楽しむ本」藤井旭著 より抜粋引用


「有名な球状星団で光度6.4等、径10'です。3万個以上の星の大集団といい、明るく双眼鏡で

もまるく輝いたところがはっきりわかりはじめます。5p20倍ぎれいで中心部が明るく輪郭もき

れいになりはいじめます。まわりの微星は8cmからみえはじめます。この星団は実直径3万光

年、われわれからの距離10万光年といいます。」

「四季の天体観測 肉眼・双眼鏡・小望遠鏡で」中野繁著 誠文堂新光社 より抜粋引用


 


APOD: 2007 June 9 - Globular Star Cluster M3





「いのちの日記 神の前に、神とともに、神なしに生きる」柳澤桂子著 小学館より以下抜粋引用



ネアンデルタール人は遺体を埋葬して花を飾った。私はこれを、今から8万年も前に、ヒトがすでに

自然や生命に対して何らかの宗教的感情をもっていた証と見たい。宗教というと、科学の反対側に

あるもののようにいわれる。しかし、私は、宗教というのは、よほど古い時代から人間の脳の中に

存在する神経回路に刻み込まれたものではないかと思う。



そのような神経回路を発達させる可能性が、人間の脳の中にはあるのではなかろうか。その基本と

なる原基が脳内に備わっているとすれば、生活環境の中で宗教について考えられるにしたがって、

神経回路は発達する。キリスト教の教育を受ければ、キリストを信じる回路が発達する。



人間はそのような原基をもつから、何の宗教教育もあたえないでおくことは、その神経回路の発達を

抑制してしまうことになる。私たちの生がはかなく、この世に苦しみがなくならない以上、自然発生的

に脳の中に芽生え、脳の中で育つ神を抑圧したままにしておけるはずがない。



 



「永遠のなかに生きる」柳澤桂子著 集英社 より以下抜粋引用




遺伝学者のブライアン・サイクスは、骨からDNAを抽出する方法を開発し、世界中の人から採取した

試料のミトコンドリアDNAの塩基配列を比較しました。その結果、世界中の人のミトコンドリアDNAを

35の群(クラスター)に分けることが出来ました。これらの人々の系譜を調べていきますと、世界中

に暮らす60億人の人たちが、ただ一人の女性の母系子孫であることがわかったのです。これは、こ

の女性が当時存在していた、たった一人の女性だということではありません。15万年前の人口は、

1000人か、2000人だったと思われます。その中で、この一人の女性の系列だけが、現在まで生き

残ったということなのです。また、アフリカにいた13の系統のうち、ただ一人がアフリカを離れ、現在

アフリカ以外の土地にいる人々のすべてが、この母親の子どもであるというのです(『イヴの7人の娘

たち』B・サイクス著 大野晶子訳 ソニー・マガジンズ)。世界の人々が一人の母親の子孫であるこ

と、また、一つの系列が15万年間とぎれずに続いて来たということは、信じがたいことです。




発見された遺跡の中には死者を花で飾って埋葬したと思われるものがあります。中東のシャニダール

という洞窟遺跡です。埋葬されたと見られる人骨の周りには、分析により夥しい量の花粉が発見され

ました。花の種類は7種もあり、風などによって洞窟内に運び込まれたとは考えにくいので、人の手に

よって置かれたものということになります。また、さらにむかしの原人の時代で、足の骨が折れたり、

変形して曲がったりしながらもその後何年も生きた人間の化石が見つかっています。これらのことは

家族や仲間の死を悼み、大切に弔うこころが何十万年前からあったことを意味します。また、ひとりで

は生きていけなかったと思われる仲間を共同で助けるいわゆる介護や互助の精神が何百万年も前か

らあったということです。人類は誕生して間もないころから優しいこころをもち続けているのだと考える

と人類の未来にも希望がもてます。




優しさは遺伝子のなかに書かれているものなのでしょうか。反対に残虐性の遺伝子があるのでしょう

か。「いのちとはなにか」で私はDNAについて触れましたが、ここでもう少し遺伝子とDNAについて

お話ししたいと思います。



 

2012年6月28日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。



(大きな画像)

氷河期の記憶(写真は岩田山公園にて撮影)



太陽の魂、暖かさを地上にもたらす鳥の伝説は2月5日に投稿した「ワタリガラスの伝説」があるが、

寒冷地に住む民族ほどこのような伝説を産みだしやすいのかも知れない。



このような伝説は、7万年前から1万年までの最終氷期を生き抜いた人類が子孫に伝える教訓とし

て伝説や神話の中に生きている。



自身の「死の自覚」から神(創造主)との接点、それが神話の誕生に繋がったのかも知れないし、

それらはほぼ同時期に産まれたのかも知れない。



世界屈指の古人類学者のフアン・ルイス・アルスアガは、「死の自覚」が今から40万〜35万年前の

ヒト族に芽生えたと言っているが、それは我々の祖先と言われてきたミトコンドリア・イブ(約16万年

前)よりも遥かに古い時代である。



エレクトゥス(100万〜5万年前)、ハイデルベルゲンシス(60万〜25万年前)、ネアンデルターレンシス

(35万〜3万年前)のヒト族は既にこの世界から絶滅しているが、もし彼らに「死の自覚」、神との接点、

神話があったとしたら、それはどのようなものだったのだろう。



そして現生人類(我々)の最古の宗教であるシャーマニズム、そして現存する多くの宗教はどのよう

に関わっているのだろう。



2010年に現生人類(我々)の遺伝子にはミトコンドリア・イブだけでなくネアンデルターレンシス(ネア

ンデルタール人)の遺伝子がある可能性が指摘されたが、今後の遺伝子研究や発掘により、彼らの

真実が明らかになってくることだろう。



ただどんなに過去や未来に想いを馳せようが、我々は今この瞬間を生きていることだけは確かな

ことかも知れない。



過去未来に関わらず、すべての生命がそうであった(ある)ように。




(K.K)



 


2012年1月20日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。



写真は、デニソワ人(Denisova hominin)を想像したもの。

2008年、シャーマニズムの発祥の地ロシア・アルタイ地方のデニソワ洞窟において発見される。



☆概要(ウィキペデリアより要約)



デニソワ人の化石は約4万1千年前のものとされる。80万4千年前に現生人類であるホモ・サピエンス

の共通祖先から、ネアンデルタール人・デニソワ人の祖先が分岐。64万年前(35万年前の説もある)

にネアンデルタール人から分岐した人類で、現在のメラネシア人のゲノム(遺伝情報)の4〜6%が

デニソワ人固有のものと一致している。



つまり、40万〜30万年前にアフリカを出、中東を経てヨーロッパに拡がった集団がネアンデルタール

人に、中東を経てアジア内陸部に移動した集団がデニソワ人になった。それに遅れて6万〜5万年前

にアフリカを出た我々現生人類の祖先は、中東やアジア内陸部で先住者のネアンデルタール人や

デニソワ人と交雑しながら全世界に拡がり、現在に至った。



☆個人的感想



最初に書いたシャーマニズムの発祥の地と言われるロシア・アルタイ地方は、デニソワ人が約4万年

前まで生きていました。



実は不思議な文献があります。それは「ベロボディアの輪 シベリア・シャーマンの智慧」オルガ・カリ

ティディ著です。私にはこの文献の信憑性を確かめる術もないのですが、デニソワ人の存在が明確

になったのは2008年、この文献が出版されたのがそれより10年以上も前のことです。ただ以前から

このアルタイ地方はシャーマニズム発祥の地として知られていましたのでそれを加味しながら、この

文献の引用をお読みいただけたらと思います。正直私自身これをどのように解釈していいかまだわ

からないのです。



「以来、多くの集団がシベリアに彷徨いこみ、消滅した文明の神秘的なパワーに影響された。アルタ

イ地域は新しい文化誕生の沸騰する大釜となった。人々の流れがそこから分離し、多くの異なった

方向へと遠くまで広がっていったのだ。その流れの一つが現代のイランの領域へと辿りつき、そこで、

かれらが携えていった聖なる知識がゾロアスター教として誕生した。後にこれと同じな流れがその知

識の多くをキリスト教へと伝えた。別の流れは現在のインドやパキスタンへと移住し、その地での社会

の確立がヴェーダーンダの伝統の富を生み出した。最初の知識の場にシャンバラの名前を与えた

タントラ仏教は何世紀にも亘って、その知識と直接的な交流を果たした。西に赴いた人々は、ケルト

人として知られるようになり、ドルイド教の儀式を通して、共通の源に結びつけられた。このように、

アルタイに発するこの古代文明の神秘的遺産は世界中の多くの偉大な宗教の最初の源泉となった

のだ。これらのさまざまな伝統の内部には、それぞれベロボディアと直接触れたことのある人間が

つねに存在していた。」

引用終わり



先にも書きましたが、現在のメラネシア人のゲノムの4〜6%がデニソワ人固有のものと一致していま

すが、人種的にはオーストラロイドと混血したモンゴロイド系の民族です。東部のメラネシア人社会で

は超自然力(マナ)を信仰しており、すべて形あるものに精霊が宿ると信じられていましたが、ハワイ

先住民のカフナにも超自然力(マナ)が存在します。詳しくは最近の自己啓発ブームの中で突然現れ

てきた簡略版の「ホ・オポノポノ」ではなく、「原典 ホ・オポノポノ 癒しの秘法」マックス・F・ロング著を

お読みいただけたらと思います。



デニソワ人はネアンデルタール人から分岐したらしいですが、シャーマニズムと密接な関係と言いま

すか、シャーマニズムはデニソワ人から世界に広まったと思うのが妥当ではないかと感じています。

前に投稿したネアンデルタール人もそれに似た世界観を持っていたと推察していいのではと思いま

す。64万年〜35万年前に既に人類は、ロジャー・ウォルシュが「シャーマニズムの精神人類学」で言

うように、「この人類最古の宗教的・神秘的・医学的・心理学的伝統に関しては、まだまだ多くの謎が

残されている。シャーマニズムについて探求すればするほど、人間の体、心、魂について認知されて

いない側面や可能性があることがわかる。何千年もの長きにわたり、シャーマニズムの精神は、人類

を助け、癒し、導いてきた。それはこれからも、さらなるものを与えてくれるかもしれない」と感じてなり

ません。 



発掘などで得られた情報を基に太古の世界をいろいろ想像してしまいます。

次回は「ホピの予言」に戻りますが、整理したいのでしばらく時間をください。



(K.K)



参考文献

「アナザー人類興亡史 人間になれずに消滅した傍系人類の系譜」

「生物の進化 大図鑑」マイケル・J・ベントン他(監修)

「日本人はるかな旅 展」国立科学博物館 NHK

 

 


2012年1月18日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。



写真は、DNA情報に基づき復元されたネアンデルタール人の女性です。

「存在を否定する人と存在を受け入れる人、ホモ・サピエンスとネアンデルタール人」という題で

投稿します。



最初に今までわかっているネアンデルタール人に関する共有されている説の紹介と、それを根

拠にした私の妄想・暴論が続きます。



☆現在共有されている説



●約20万年前(ミトコンドリア・イブとほぼ同時期)に出現し、2万数千年前に絶滅した。

●ネアンデルタール人の脳容量は現生人類より大きく、現生人類と比較しても遜色のない知能

を有していた可能性がある。

●外見上では現生人類(ホモ・サピエンス)より顔が大きく、特に上顔部が前方に突出した突顎

であるが、写真で見てもわかるように大きな違いはない。

●何故絶滅したのか、はっきり特定は出来ていない。

●ネアンデルタール人の遺骨の近くには数種類の花粉があり、これは死者を悼む心があり、

副葬品として花を添える習慣があったと主張する人もいる。

●ヨーロッパの洞窟で発見されたフルート(人類最古の楽器)は年代的にネアンデルタール人

が作ったと主張する人もいる。

●2010年、現生人類には絶滅したネアンデルタール人の遺伝子が1-4%混入しているとの研

究結果が発表された。つまり単一起源説(ミトコンドリア・イブ)への疑問が浮上。



☆私の仮説(妄想・暴論)から先に書きます。



「ネアンデルタール人は今の先住民の特質(存在を受け入れる人)の原形であり、自然と共生

する世界観を有していた。また「人を殺すための武器を持ってはならない」ことを何らかの理由

で実践していた。一方、存在を否定する人(現生人類)は共生する世界観を否定する傾向を

特徴としていた。ネアンデルタール人の絶滅の原因はこの非暴力、並びに現生人類が持ち込

んだ感染症によるものだった。これは虐殺と共に白人が持ち込んだ天然痘などにより、免疫を

持たなかったインディアンの9割が死亡したことと共通する。



外見上、現生人類と大きな差がないネアンデルタール人と現生人類に交配があった可能性は

極めて高く、最近の研究でも裏づけられている。しかし、ネアンデルタール人は上記の理由で

ほぼ絶滅し、交配によって辛うじて現生人類の遺伝子の中にのみ刻まれた。このネアンデル

タール人の遺伝子を何らかの形で意識まで吸い上げたのが先住民族であり、その「存在を受

け入れる」先住民の世界観は世界各地で花開くこととなる。



しかし「存在を否定する」傾向の強い現生人類は自然・他者を支配しようとし、その憎悪の矛

先は自分自身へ向かい社会的・精神的な各種の病を生み出す。その混沌とした状況で生ま

れたのがイエスであり、「存在を否定する」傾向のある世界観を変えようとする。聖書が説く

「隣人愛」と「原罪」の意味はここにある。しかし現生人類は社会の安定のため外見上はキリ

スト教を容認するが、心の本質(原罪)は変わっておらず、2度目のネアンデルタール人への

虐殺(先住民虐殺)へと向かうことになる。



以上この仮説を通して私は、単一起源説(ミトコンドリア・イブ)に異を唱えるものであり、遺伝

子が消失或いは辛うじて残っている「存在を受け入れる」特質を有したネアンデルタール人も

同様に私たちの祖先として位置づけられることを願う。それはこの祖先が、私たちがどのよう

な未来を築くべきかの方向性を与える一つの座標として存在することをも意味しているからで

ある。」



☆後書き(仮説に至る経緯)



ここまで書いて自分が嫌になってきました。私の仮説はネアンデルタール人が善良な人々で

あったと美化しそれを前提としていますが、それを明確に証明するものは発掘されておりま

せんし、先住民という定義も曖昧であり他の宗教の生い立ちも省かれています。私よりも皆

さんの方が妄想と感じておられると思いますが、この妄想に至った出発点が二つあります。

科学的な側面では、ミトコンドリア・イブの子孫たちが、同時代に生きていたネアンデルタール

人などと交配することなく世界を席巻したと考えるのは余りにも不自然だからです。外見上

そう変わらないネアンデルタール人と現生人類に交配があったと考える方が極めて合理的

であり自然です。これはDNA解析技術が進歩していくと共に真実が明らかになってくるのか

も知れません。



精神的な側面では、キリスト教の言う「原罪」と先住民が共有していた「世界は美であり、私

たちは喜ぶために生きている」の大きな世界観の違いです。勿論、その土地の風土によっ

て宗教の形は変わってくるかもしれません。しかし両者には何か根本的な、というか根源的

な違いも感じるときがあります。この二つの疑問を通して、私はその答えを単にネアンデル

タール人に求め、軽薄に出した結論が上のものですが、いつかこの仮説とは異なるものを

見いだすかも知れません。



一人の馬鹿が導き出した妄想と捉えて頂けたら幸いです。またこの文章で不快な思いをさ

せてしまいましたら申し訳ありません。ただ、まだ全体像そして絶滅した原因が不明なネアン

デルタール人に少しでも関心を持っていただけたらと思い投稿しました。



今後の発掘調査によって私の想像とは180度異なったネアンデルタール人の実像が明らか

になる可能性もあると思いますが、どのような発掘であれ死者の魂を傷つけないような態度

で接することを願っています。



(K.K)




参考文献

「アナザー人類興亡史 人間になれずに消滅した傍系人類の系譜」

「生物の進化 大図鑑」マイケル・J・ベントン他(監修)

「日本人はるかな旅 展」国立科学博物館 NHK


 
 

2013年6月7日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した写真です。



(大きな画像)


バタフライ星雲(惑星状星雲 NGC6302)(写真はNASAより引用)



惑星状星雲は恒星が死の間際に膨張し、ガスを放出する姿のことですが、まるで宇宙空間を羽ばたく

蝶のようですね。



この星雲は「さそり座」の近く、地球から約3800光年離れたところにありますが、この恒星のガスの

放出は、2200年にわたり時速96万キロ以上の速さで広がりつつあるようです。



私たちの太陽も約63億年後に、赤色巨星から惑星状星雲になっていきますが、気が遠くなる未来ですね。



未来で思うのですが、現生人類(今の私たち)の寿命ってどのくらいなのかと考えたことがありました。



と言いますのも、現生人類が進化の最終段階であると断言することは誰もできないと思ったからです。



1万2000年前まで生きていたフロシエンシス(「指輪物語」で登場するホビットに例えられる)は約6万年、

現生人類が出現する前のネアンデルタレンシスは約30万年、ネアンデルタール人と現生人類の最後の

共通祖先ハイデルベルゲンシスは40万年の寿命を持っていました。



私たち現生人類がアフリカで誕生したのは約20万年前と言われていますが、たとえどの地点に現生人類

が置かれていても、私たちは今ここに生きている、ことは揺るぎない事実なのかも知れません。



地球上に生命が誕生して以来、多くの生命がそうであったように。



☆☆☆☆





「フラムスチード 天球図譜」恒星社編 より引用







双眼鏡で見る春の星空 双眼鏡で見る夏の星空

双眼鏡で見る秋の星空 双眼鏡で見る冬の星空

天体観測に適した小・中口径の双眼鏡

天体観測に適した大口径の双眼鏡

(映し出されるまで時間がかかる場合があります)

いい双眼鏡とはどんなもの

雑記帳(魅せられたもの)

美に共鳴しあう生命

神を待ちのぞむ

天空の果実


「天空の果実」に戻る