本書より引用
ホ・オポノポノはハワイ先住民の呪術師(カフナ)たちが行っていた秘術のひとつ。
この本はホ・オポノポノをベースにカフナの秘術の全てを解き明かすために書か
れている。キリスト教によって禁止される前、本物のカフナたちが行っていた様々
な奇跡をレポートし、その奇跡の仕組みを科学的に解明した。
NLP、遠隔治療、ダウジングにも多大な影響を与え、フラワーレメディーの「エドワード・バッチ」、
ダウジングの権威「ヴァーン・カメロン」、サイコメタリーの権威「オスカー・ブルンラー」、『奇跡の
コース』の著者「ヘレン・シャックマン」など、ヒーリングや秘術の第一人者たちが学んだバイブル。
「私は、日本古来の呪術のメカニズムを理解するのに特に役立った。フナの説く人間構造は神道
霊学のそれに奇妙に一致する。」(訳者あとがき)より引用
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本書 「深遠なるハワイの信仰」 より抜粋引用
心理学と心霊学は宗教の一部ではない。宗教は神への崇拝や恐れに関係するものである。
しかし、祈りやそれに伴う儀式を通して神の恵みを求めると、宗教とはいえない呪術の領域に
足を踏み入れるようになる。ふたたび、宗教学者ポール・ティリッヒの定義を引用しよう。
究極で、無条件で、超越する何かとの関係が宗教である。宗教心は、依存、屈服、受け入れ
の意識である。(中略)偏在する力を行使することが呪術である。宗教は超越する力に服従す
ることである。(中略)それでも、二者が区別できなくなるところが常にある。第一に、「超越」は
顕現する必要がある。それが宗教者にとって呪術の力になる。次に、神を動かし、呪術の対象
にしたいという人間本来の欲望がある。
フナはこの定義によれば宗教というより科学である。宗教にほとんど関係しない。ハイセルフ
は神ではない。人間の第三の霊であり、その大切さはロウセルフやミドルセルフと変わらない。
精神力と創造力が進化したものにすぎないのである。ハイセルフはより古く、知恵があり、親
のような態度をとる。ロウセルフ(潜在意識)やミドルセルフ(顕在意識)と同様に、心理学の
範疇に収まるものである。
本書では、フナを「宗教心理学」と呼んでいる。それは宗教の一部と見られているものを多く
含むためだが、厳密にいえばフナは科学である。カフナはハイセルフよりも高い存在(神々)
について何も知らない。知る術を持たない。そんな存在がいるだろうとは認めるが、人間には
想像することくらいしかできないと率直に認めている。言い換えれば、フナでは、神をなだめて
恵を得るという古い宗教の基本衝動がハイセルフに働きかけ、予測できる未来を変えて、今
を改善するという呪術に置き換えられているのである。
カフナは、ハイセルフを通して、風や天候を左右したり、低い生命体を支配できる霊に訴え
かける。この交渉により、ハワイでは人食い鮫が人を襲わない、とカフナは主張している。
他の場所では人を襲うサメが、ハワイでは無害な生物になるのだ。
カフナは神に血や丸焼きの生け贄を捧げるよりも、生け贄の背後に潜む秘密を理解してい
た。物質世界に結果を出すには、ハイセルフはその仕事に必要なマナ(生命力)を、地上の
人間の肉体から引き出さなければならない。
神と接触する手立てに神殿を建設するという習わしは真のカフナにはなかった。石像神殿
を建て呪術の効果を期待して空しい生け贄を捧げたのは、後世に現れた偽カフナである。
真のカフナは神殿を必要としなかった。彼らには場所と事情に関わらず、自由にハイセル
フにテレパシーを送る方法を心得ていたのである。
カフナは臨終の人に死後の存続と幸福を保証する儀式も使わなかった。当たり前の科学
に、「救い」を求める教義が入る余地はない。「霊は死後も生き続け、現世での記憶やコン
プレックスを持ち越すので、生きているうちに罪意識を除きなさい」と説くだけである。
死後にも進化成長があり、時が来ればロウセルフはミドルセルフに生まれ変わり、ミドル
セルフは低い生命体を監視することから始め、最終的に「全託できる親の霊」(ハイセルフ)
のレベルに高まるとカフナは信じている。
この、霊の進化の過程については、フナで部分的に考察されている以外、詳しいことは知
られていない。死後、長い眠りに似た無意識状態を通る時に、ロウセルフはミドルセルフ
に進級する。それは青虫がさなぎになり、休眠期間を経て蝶になるのに似ている。
死後に向けた最も大切な準備は本人がしなければならない。罪意識をできる限りなくし、
死後に妨げとなる教条主義的信仰から自由にならなければならない。カフナと同じ「秘訣」
を心得ていれば、死後、ニ、三ヶ月を経ずして、成長のプロセスが再開される。フナを知る
ことは「秘訣」を知ることである。
われわれが死ぬ瞬間に持ち運べるのは知識だけである。宗教心理学をよく学び、本質的
でない信仰を捨てて、「持ち運べる」正しい知識を蓄えることがわれわれの務めである。
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本書「大ブームのハワイアン・ヒーリング 『ホ・オポノポノ』」林陽 より抜粋引用
ここ、ニ、三年で、「ホ・オポノポノ」という名の自己啓発セミナーあるいはセルフ・ヒーリングが
アメリカから発火して大きなブームを作り出している。ホ・オポノポノは「和解」を意味するハワイ
語だ。基本は簡単で、「愛しています」、「許してください」、「ごめんなさい」、「ありがとう」の四フ
レーズを絶えず唱えるだけで、自分を白紙(ゼロ)の状態に戻し、対人関係、健康、仕事、日常
生活のどんなことも円滑になるという。そのシンプルさが癒しを求める忙しい現代人の心をとら
えている。
ハワイの先住民カフナ(「専門家」を意味)は「ポノ」(和)の名称のもとに、昔から和解と癒しの
儀礼を使い、人間関係の亀裂やそこから派生する各種の病を治療してきた。しかし、今流通し
ている「ホ・オポノポノ」とう名称が作られたのは最近のことである。1980年8月に、本書の著者
マックス・フリーダム・ロングのフナ研究所のメンバーであったモルナー・シメオナと当時の会長
であったE・オサ・ウィンゴがロングの研究を基礎に共同開発して命名したのが最初で、一対一
あるいは家族対家族で、祈りや告白、話し合い、許しを中心として行われる癒しの手法である。
しかし、最近の自己啓発ブームの中で突然現れてきた「ホ・オポノポノ」はそれとは異なる。い
わば簡略化したバージョンであり、本来のホ・オポノポノが成立する過程で原典とされた本書の
教えからは切り離されている。この興味深い現象について、今のフナ研究所の代表者ヴィンス・
ウィンゴ博士が驚くべき事実を明らかにした。「それは30年前に試されて、益と害が同じくらい
多く出ることが確認された、簡略版は全部で12段階ある『上級ホ・オポノポノ』の一部にすぎな
い」というのだ。質疑応答をまとめてみた。
フナとホ・オポノポノは別物なのですか?
現代のホ・オポノポノの立役者モルナー・シメオナ師によれば、二つは切り離せません。特に
ネット上で、ホ・オポノポノを学んだ一部のグループが、故意に問題点をかく乱しています。彼
らはフナをホ・オポノポノと呼んでいるのですが、実はカーラ(清め)の部分だけであり、カーラ
はフナの一部にすぎません。フナを学ばなければホ・オポノポノを学ぶことは不可能です。
連れて行った友人にカルトの疑いをかけられました。
モルナー・シメオナの純粋な教えがほとんど原形をとどめないまでに水増しされているのです。
モルナーの弟子たちは今起きていることに大変動揺しています。私たちは彼女の純粋なセル
フ・アイデンティティ・ホ・オポノポノを一般公開していますから、それを学んでください。
30日間4つのフレーズを唱えていますが、良くなるどころか低下する一方で、何もする気がな
くなってきました。
西洋社会に育った人に特にみられる現象です。"I am sorry"(ごめんなさい)と言っていると、
その人のプログラミングに応じて、無意識の心に特定の反応を呼び起こすことが確かめられ
ています。私たちは30年前に、"I am sorry","I love you"のフレーズを使ってホ・オポノポノを
簡略化できることを知りました。それは効果的である反面、逆効果を招くことも多かったので
す。理由は簡単です。それは罪悪感をインストールする完璧な方法でもあるのです。
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本書 訳者後書「ハワイと古代日本の不思議な接点」 より抜粋引用
本書は人間の成り立ちと力の使い方を理解するのに非常に有益である。私(訳者)は、日本古来
の呪術のメカニズムを理解するのに特に役立った。フナの説く人間の構造は神道霊学のそれに奇妙
に一致する。
著者は人間の霊魂をウハネ(顕在意識の霊)、ウニヒピリ(潜在意識の霊)、アウマクア(超意識の霊)
に三分しているが、これは神道でいうと荒魂(あらみたま)、和魂(にぎみたま)、直魂(なほひ)に対応
する。本書はこの三つの霊魂の働き、相互関係、その取り扱いについて詳しく説明している。古神道
の書籍は昔の言葉で綴られていて理解が難しく、実行においては口伝が中心にあるため、一般人が
生活に生かすのは困難であるが、本書はその欠点を補っているので、日本古来のフナを現代的に
解明するのに有用である。
呪術の面でも、カフナと日本の陰陽師は驚くほど一致している。本書で詳しく紹介されている「死の祈
り」は、いわゆる式神を使う日本古来の呪殺の方法とそっくりだ。呪術の本では、竹筒の中で飼育す
る「野狐(やこ)」と呼ばれる霊を操るとされるが、本書によれば、それは動物霊ではなく奴隷にされた
人霊であるという。彼らを説得して送り返す方法も書かれている。
私は昨年、ウィリアム・W・アトキンソンの一連の著書を訳して、徳間書店から出させていただいたが、
そこに出てくる「アストラルチューブ」と同じものが本書に登場することに驚いた。アストラルチューブ
(直訳すると「幽体管」)とは、幽体から伸びる長い管である。それを通して相手の潜在意識と遠隔交
流し、いろいろなことに役立てる方法がアトキンソンの本に紹介されている。この幽体管はフナでい
うアカコード(影体紐)と同一である。その性質や使い方について、これほど詳しく解説した本はない。
ピラミッド建造者がカフナの先祖だったという話は、古代史の謎を解く手掛かりを与える。著者によ
れば、大変動を逃れるため母なる国を逃れてエジプトに渡ったカフナ12部族が、呪術の力によって
ピラミッド文明を築いた。
これはアトキンソンのまとめた「キバリオン」(徳間書店)の情報を裏づける。「キバリオン」はエジプト
のピラミッド建造者で国家建設のための秘密を世界に植え付けた神人ヘルメスの深遠な教えを解
説したものである。カフナの先祖もヘルメスに辿れると思われる。その証拠に、「上なる如く下に」の
有名なヘルメスの格言がカフナに由来すると本書に書かれている。さらに、「キバリオン」によれば、
ヘルメスは日本の代表者にも秘密を伝授したという。ここにもハワイと我が国との秘密の接点が垣
間見える。
エジプトのカフナ族は、国内情勢が悪化した時に、最高の宝(呪術の秘密)を守るために、国を脱
出して祖国に帰る長旅を開始した。
一部族は北アフリカのアトラス山脈に残り、一部族は途中で紅海からマダガスカルに移民し、残る
十部族がインド洋経由で各地にフナを植え付けながら、最後にポリネシアに辿り着いた。十部族の
船団は、祖国帰還の途中で、日本にも渡り、古神道の呪術の基礎を据えたと思われる。これは私
の解釈であり本書には書かれていないが、傍証は本書のいたるところに見られる。
十部族の癒しの秘儀は「十種の神宝」に、水による清めは「禊(みそぎ)」に、暗示と物理的刺激は
「祝詞(のりと)や笛や太鼓」に、遠隔治療は神主による「病気平癒祈祷」に、ティー・リーフによる
祓いは「榊(さかき)による修祓(しゅばつ)」など、一致は偶然では片づけられない。マナを過充電
する方法は「拍手」や「振魂」として日本独自の発展を遂げたようだ。
さらに面白いのが、日本語でもある「フナ」という言葉だ。フナの古体は「クナ」で、神話の発祥地で
ある出雲には、フナト(クナト)の神の伝説がある。イザナギ神が黄泉の国から地上に戻る時に黄泉
の力を封じるために付き立てた杖から化生した神で、クナは「来るな」からきていると「日本書紀」に
あるが、出雲井神社の社屋(富家)は違うことを伝えている。これは作家の司馬遼太郎氏が初めて
明らかにしたことである。
富家の口伝によれば、原出雲族は祖神クナトに率いられて、4500年前に海路日本に渡来し、製鉄、
紡績、農耕を教え、各地に国主を置いて治め、大国主神の先祖になった。これはエジプトから太平
洋に船団を組んで渡来したカフナの伝説の別バージョンと思われる。
スクナヒコナ神の伝説もこれに絡む。スクナヒコナ(「クナ」に注目)も船に乗って日本に渡来した。
大国主神とともに日本を広く回り、温泉を堀り、種を撒き、医薬と呪術の基礎を据えて、南海に旅
立ったと「記紀」に伝えられている。このスクナ族がハワイに渡ってカフナの祖になったと思われる。
これは私の一方的解釈ではない。ロング氏にフナの研究を託したハワイ・ビショップ博物館のブリ
ガム博士によれば、「和歌山」という地名は船団を組んでハワイに戻ってきたワケア神から取った
ものである。博士の発言を「記紀」の記録が傍証する。「記紀」の記述によれば、和歌山は呪術と
医療の基礎固めをしたスクナヒコナ神が南海に旅立った場所だった。ロング氏の研究を理解す
ることにより、日本古来のフナ学(霊学)を科学的に解明することも難しくないと思われるのである。
ハワイでは、19世紀前半に白人キリスト教徒が支配してから、カフナが公式に禁圧され、ロング
氏がハワイに来た頃には、カフナの系譜が途絶える寸前だった。20世紀になってから、先住民
の王族の抵抗により法改正への動きが何度かあったが、キリスト教に認められたのは薬草療法
だけで、祈りによる癒しを含むすべてのカフナの行為は禁止されたままだった。1972年にようやく
法規制が解除され、古代への回帰が始まったばかりである。日本も同じ頃(19世紀半ば)に西洋
化の影響を受けたが、白人による支配を免れた。世界最古の祭儀を誇る神道は、先端文明の
中にあって、呪術とともに今も根強く生き残っている。ハワイで失われたものがこの日本に今も
残されていることに、改めて感慨を深めた次第である。
2010年5月25日 林陽
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目次
訳者序文 「ホ・オポノポノ」の大原典 林陽
第一部
T 奇跡を操るハワイの呪術師
U 溶岩渡り
V 「魔法」を科学する
W 呪殺
X ハワイの心霊学
Y 見えるものと見えざるもの
Z 透視
[ 読心術と水晶凝視
\ 未来を変えるには
] 予知預言
]T 瞬間治療
]U 死者の蘇生
第二部
]V 古代ハワイのヒーリング
]W 心身症の治療
]X 病根を消去する
]Y 憑依霊
]Z 深遠なるハワイの信仰
][ 金銭問題を癒す法
]\ 未来改造の実例
]] 癒しの奇跡
]]T 気象操作
]]U フナの応用
訳者後書 ハワイと古代日本の不思議な接点 林陽
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2012年1月20日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。
画像省略
写真は、デニソワ人(Denisova hominin)を想像したもの。
2008年、シャーマニズムの発祥の地ロシア・アルタイ地方のデニソワ洞窟において発見される。
☆概要(ウィキペデリアより要約)
デニソワ人の化石は約4万1千年前のものとされる。80万4千年前に現生人類であるホモ・サピエンス
の共通祖先から、ネアンデルタール人・デニソワ人の祖先が分岐。64万年前(35万年前の説もある)
にネアンデルタール人から分岐した人類で、現在のメラネシア人のゲノム(遺伝情報)の4〜6%が
デニソワ人固有のものと一致している。
つまり、40万〜30万年前にアフリカを出、中東を経てヨーロッパに拡がった集団がネアンデルタール
人に、中東を経てアジア内陸部に移動した集団がデニソワ人になった。それに遅れて6万〜5万年前
にアフリカを出た我々現生人類の祖先は、中東やアジア内陸部で先住者のネアンデルタール人や
デニソワ人と交雑しながら全世界に拡がり、現在に至った。
☆個人的感想
最初に書いたシャーマニズムの発祥の地と言われるロシア・アルタイ地方は、デニソワ人が約4万年
前まで生きていました。
実は不思議な文献があります。それは「ベロボディアの輪 シベリア・シャーマンの智慧」オルガ・カリ
ティディ著です。私にはこの文献の信憑性を確かめる術もないのですが、デニソワ人の存在が明確
になったのは2008年、この文献が出版されたのがそれより10年以上も前のことです。ただ以前から
このアルタイ地方はシャーマニズム発祥の地として知られていましたのでそれを加味しながら、この
文献の引用をお読みいただけたらと思います。正直私自身これをどのように解釈していいかまだわ
からないのです。
「以来、多くの集団がシベリアに彷徨いこみ、消滅した文明の神秘的なパワーに影響された。アルタ
イ地域は新しい文化誕生の沸騰する大釜となった。人々の流れがそこから分離し、多くの異なった
方向へと遠くまで広がっていったのだ。その流れの一つが現代のイランの領域へと辿りつき、そこで、
かれらが携えていった聖なる知識がゾロアスター教として誕生した。後にこれと同じな流れがその知
識の多くをキリスト教へと伝えた。別の流れは現在のインドやパキスタンへと移住し、その地での社会
の確立がヴェーダーンダの伝統の富を生み出した。最初の知識の場にシャンバラの名前を与えた
タントラ仏教は何世紀にも亘って、その知識と直接的な交流を果たした。西に赴いた人々は、ケルト
人として知られるようになり、ドルイド教の儀式を通して、共通の源に結びつけられた。このように、
アルタイに発するこの古代文明の神秘的遺産は世界中の多くの偉大な宗教の最初の源泉となった
のだ。これらのさまざまな伝統の内部には、それぞれベロボディアと直接触れたことのある人間が
つねに存在していた。」
引用終わり
先にも書きましたが、現在のメラネシア人のゲノムの4〜6%がデニソワ人固有のものと一致していま
すが、人種的にはオーストラロイドと混血したモンゴロイド系の民族です。東部のメラネシア人社会で
は超自然力(マナ)を信仰しており、すべて形あるものに精霊が宿ると信じられていましたが、ハワイ
先住民のカフナにも超自然力(マナ)が存在します。詳しくは最近の自己啓発ブームの中で突然現れ
てきた簡略版の「ホ・オポノポノ」ではなく、「原典 ホ・オポノポノ 癒しの秘法」マックス・F・ロング著を
お読みいただけたらと思います。
デニソワ人はネアンデルタール人から分岐したらしいですが、シャーマニズムと密接な関係と言いま
すか、シャーマニズムはデニソワ人から世界に広まったと思うのが妥当ではないかと感じています。
前に投稿したネアンデルタール人もそれに似た世界観を持っていたと推察していいのではと思いま
す。64万年〜35万年前に既に人類は、ロジャー・ウォルシュが「シャーマニズムの精神人類学」で言
うように、「この人類最古の宗教的・神秘的・医学的・心理学的伝統に関しては、まだまだ多くの謎が
残されている。シャーマニズムについて探求すればするほど、人間の体、心、魂について認知されて
いない側面や可能性があることがわかる。何千年もの長きにわたり、シャーマニズムの精神は、人類
を助け、癒し、導いてきた。それはこれからも、さらなるものを与えてくれるかもしれない」と感じてなり
ません。
発掘などで得られた情報を基に太古の世界をいろいろ想像してしまいます。
次回は「ホピの予言」に戻りますが、整理したいのでしばらく時間をください。
(K.K)
参考文献
「アナザー人類興亡史 人間になれずに消滅した傍系人類の系譜」
「生物の進化 大図鑑」マイケル・J・ベントン他(監修)
「日本人はるかな旅 展」国立科学博物館 NHK
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2015年11月22日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。
数年前に、ある人に出会った。彼女は看護師さんで入院している患者さんの死期が不思議なことに見えると話していた。
彼女の言葉を確信したのはあることだったのだが、このような千里眼とでもいう能力は世界の先住民やカトリック
(ピオ神父などが有名)にも見られる。
アイヌでは故・青木愛子さんは知られているが、沖縄・奄美のユタは殆どが女性で、ある日突然にその兆候が現れる。
日本以外のシャーマンは男性が多く、修行を経てからのに比べると沖縄・奄美のユタは世界的にも珍しいのかも知れない。
詳しくは知らないが、日本の東北地方のイタコ(元々は先天的もしくは後天的に目が見えないか、弱視の女性の職業)や、
瞽女(ごぜ)もそうだった。
盲目の旅芸人「瞽女」、彼女たちを幸いもたらす聖なる来訪者・威力のある宗教者として昔の人々は迎え入れた。
キェルケゴールは、「真理の証人とは、その一生涯、内なる戦い、恐れ、おののき、誘惑、魂の苦悩、霊的苦痛を深く
味わい尽くした人のことである。真理の証人とは、殉教者のことである」と言った。
これに似た苦悩はイヌイット(カナダ北部の先住民)、ブラジルの先住民のシャーマン(パブロ・アマリンゴはNHKでも
特集された)、チベットのある賢者や他の宗教・芸術家にも見出すことが出来ると思う。
しかしそれとは異なる側面を持つ力もあると思う。
エクソシスト(悪魔を追い出して正常な状態に戻す賜物をもった神父)
悪魔や悪魔祓いというと、中世のキリスト教が行なった残酷な魔女裁判を思い浮かべ嫌悪するだろうし、悪魔など
過去の迷信と思っている人も多いだろう。
ただ皆さんも知っているアッシジの聖フランシスコや、前述したピオ神父は魔女裁判とは本質的に異なるもの(悪魔)
に苦しめられていた。
現代のバチカンではエクソシストになるには非常に高い徳性と経験が求められ、先ずその症状が精神性の疾患で
ないことを踏まえたうえで行なわれているが、ある特殊な賜物が与えられていない限り出来ないことだと思う。
ハワイ先住民や南米大陸・アマゾン先住民のシャーマンの中には、そのような異なる側面の力を使う者がいることが
書かれているが、それは世界各地・日本でも見出せるのだろう。
ヒッグス粒子、これを神の粒子と呼ぶ人もいるが、それは物理学の次元での真理であり、神の領域とは異なるものだと思う。
宇宙創成から、現在にまで膨張を続ける宇宙、その力は完全に物理学の法則で説明(現代では不可能であっても)し得る
ものを未来の人類は見出すと思う。
ただ、それは力そのものでしかなく、その力とどのように接触するかの姿勢は別の話であると感じる。
真実の話か比喩かわからないが、ブッダは川の水面を歩く行者を見て、その修行に何の意味があるのかを問い
嘆いている。
聖書も「わたしに預言をする力があり、あらゆる奥義とあらゆる知識とに通じていても、また、山を移すほどの強い信仰
があっても、もし愛がなければ、わたしは無に等しい」(コリント人への第一の手紙)とある。
存在を慈しむことと、存在を否定することの境界。
そこには物理学の真理とは異なる次元と境界、ヴェイユの言葉を借りると「重力と恩寵」の恩寵(おんちょう、神の恵み・
慈しみ)が、私たちと神なる領域の唯一の接点であり跳躍であるのかも知れない。
私にはそれが肌を通して浸透はしていないし、冒頭の彼女のような賜物も有していない。
ただ難しいかも知れないが、方向性だけは見失いたくない。
写真は、惑星状星雲・NGC6543です。
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