「アナザー人類興亡史」人間になれずに消滅した傍系人類の系譜
金子隆一著 矢沢サイエンスオフィス編 技術評論社
(内容紹介より引用) ホモ・サピエンスが誕生するまで人類は容易ならざる歴史を歩んだ。 それは、われわれの祖先の遠い血縁者であるさまざまな“アナザー人類”が生き、そして地上から 永遠に消えていった過去である。本書は彼らの数百万年の興亡を追いホモ・サピエンスの真の歴 史に迫ろうとする。 私たち人間は生態系の頂点に位置し,地球上で繁栄を謳歌しているかのようです。しかし現生人類 が生き残ったのは進化の必然か? それにはどんな理由があったのか? 本書の目的はその素朴 な疑問を解くことにあります。そのためには,ヒトが生き残るまでの間に,どのようなヒトの祖先がいて, どういった傍系人類が生まれては消滅していったのかを追うことにしましょう。本書は最新の科学 調査をもとに,これらの滅亡していった「アナザー人類」を中心に興亡を解説し,いまの人類(ホモ・サ ピエンス)のルーツを求める旅にいざないます。 |
目次 第1章 ヒトの進化を概観する 第2章 ヒトの居場所 第3章 最初のサルと“ミッシング・リンク” 第4章 最初の直立者たち 第5章 アウストラロピテクスの系譜 第6章 「ホモ・ハビリス」は存在したか? 第7章 ヒトの直系祖先ホモ・エレクトゥス 第8章 もっとも近い人類の仲間 第9章 最後のアナザー人類 |
本書 はじめに より抜粋引用
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金子隆一(かねこりゅういち) 日本の兵庫県神戸市生れのサイエンス・ライターである。ハードSF研究所所員。 中央大学商学部に在籍していた時から一般科学雑誌などに執筆しており,現代科学や恐竜などに ついてのポピュラー科学書を多数執筆している。古生物学から海洋生物学,宇宙開発,先端科学な ど幅広い分野を主な活躍の舞台としているが,熱心なSFファンでもあり,SF作品の科学的考察に関 する著作も多数ある。中でも2001年出版の『新世紀未来科学』は日本SF大賞の候補作となった。 漫画やアニメなどの科学設定の考証も手がける。1979~1980年放映の,よみうりテレビ系連続アニメ 『宇宙空母ブルーノア』でSF考証を担当,日本のアニメ初の軌道エレベーターを登場させたほか,NHK 『天才てれびくん』の1コーナーとして1993年4月から翌年1月まで放送されたアニメ「恐竜惑星」のスト ーリーの基本を作り,2004年には軌道エレベータの実現を目指す漫画『まっすぐ天へ』(的場健画・ 講談社刊)で科学設定の考証を務めている。 著作『新世紀未来科学』(八幡書店)『もっとわかる進化論』(日本実業出版社)『テラフォーミング』 (NTT出版)『スペース・ツアー』(講談社現代新書)『覇者・恐竜の進化戦略』(ハヤカワ文庫) 『恐竜学のすすめ』(裳華房)『知られざる日本の恐竜文化』(祥伝社新書)など多数。 |
2012年8月12日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 |
2012年7月27日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 原罪の神秘 キリスト教の原罪、先住民の精神文化を知るようになってから、この原罪の意味するところが 何か考えるようになってきた。 世界の先住民族にとって生は「喜びと感謝」であり、そこにキリスト教で言う罪の意識が入る 余地などない。 ただ、新約聖書に書かれてある2000年前の最初の殉教者、聖ステファノの腐敗していない 遺体、聖フランシスコと共に生きた聖クララの腐敗を免れている遺体を目の前にして、彼ら の魂は何かに守られていると感じてならなかった。 宇宙、そして私たちが生きているこの世界は、未だ科学的に解明できない強大で神秘な力 に満ち溢れているのだろう。 その神秘の力は、光にも、そして闇にもなる特別な力として、宇宙に私たちの身近に横た わっているのかも知れない。 世界最古の宗教と言われるシャーマニズムとその技法、私が感銘を受けたアマゾンのシャ ーマン、パブロ・アマリンゴ(NHKでも詳しく紹介された)も光と闇の二つの力について言及し ている。 世界中のシャーマンの技法の中で一例を上げれば、骨折した部分を一瞬にして分子化した のちに再結晶させ治癒する光の技法があれば、病気や死に至らせる闇の技法もある。 これらの事象を踏まえて考えるとき、その神秘の力が遥か太古の時代にどのような形で人類 と接触してきたのか、そのことに想いを巡らすこともあるが、私の力の及ぶところではないし、 原罪との関わりもわからない。 将来、新たな遺跡発見や考古学・生物学などの各分野の科学的探究が進むことによって、 ミトコンドリア・イブを祖先とする私たち現生人類、そしてそれより先立って誕生した旧人と 言われる人たちの精神文化の輪郭は見えてくるのだろう。 しかし私たちは、人類・宗教の歴史その如何にかかわらず、今を生きている。 原罪が何であれ、神秘の力が何であれ、人間に限らず他の生命もこの一瞬・一瞬を生きて いる。 前にも同じ投稿をしたが、このことだけは宇宙誕生以来の不変の真実であり、これからも それは変わらないのだと強く思う。 最後にアッシジの聖フランシスコが好きだった言葉を紹介しようと思います。尚、写真は 聖フランシスコの遺体の一部で大切に保存しているものです。 私の文章で不快に思われた方、お許しください。 ☆☆☆☆ 神よ、わたしをあなたの平和の使いにしてください。 憎しみのあるところに、愛をもたらすことができますように いさかいのあるところに、赦しを 分裂のあるところに、一致を 迷いのあるところに、信仰を 誤りのあるところに、真理を 絶望のあるところに、希望を 悲しみのあるところに、よろこびを 闇のあるところに、光を もたらすことができますように、 助け、導いてください。 神よ、わたしに 慰められることよりも、慰めることを 理解されることよりも、理解することを 愛されることよりも、愛することを 望ませてください。 自分を捨てて初めて 自分を見出し 赦してこそゆるされ 死ぬことによってのみ 永遠の生命によみがえることを 深く悟らせてください。 ☆☆☆☆ (K.K) |
2012年6月28日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 (大きな画像) 氷河期の記憶(写真は岩田山公園にて撮影) 太陽の魂、暖かさを地上にもたらす鳥の伝説は2月5日に投稿した「ワタリガラスの伝説」があるが、 寒冷地に住む民族ほどこのような伝説を産みだしやすいのかも知れない。 このような伝説は、7万年前から1万年までの最終氷期を生き抜いた人類が子孫に伝える教訓とし て伝説や神話の中に生きている。 自身の「死の自覚」から神(創造主)との接点、それが神話の誕生に繋がったのかも知れないし、 それらはほぼ同時期に産まれたのかも知れない。 世界屈指の古人類学者のフアン・ルイス・アルスアガは、「死の自覚」が今から40万〜35万年前の ヒト族に芽生えたと言っているが、それは我々の祖先と言われてきたミトコンドリア・イブ(約16万年 前)よりも遥かに古い時代である。 エレクトゥス(100万〜5万年前)、ハイデルベルゲンシス(60万〜25万年前)、ネアンデルターレンシス (35万〜3万年前)のヒト族は既にこの世界から絶滅しているが、もし彼らに「死の自覚」、神との接点、 神話があったとしたら、それはどのようなものだったのだろう。 そして現生人類(我々)の最古の宗教であるシャーマニズム、そして現存する多くの宗教はどのよう に関わっているのだろう。 2010年に現生人類(我々)の遺伝子にはミトコンドリア・イブだけでなくネアンデルターレンシス(ネア ンデルタール人)の遺伝子がある可能性が指摘されたが、今後の遺伝子研究や発掘により、彼らの 真実が明らかになってくることだろう。 ただどんなに過去や未来に想いを馳せようが、我々は今この瞬間を生きていることだけは確かな ことかも知れない。 過去未来に関わらず、すべての生命がそうであった(ある)ように。 (K.K) |
2012年1月20日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 |
2012年1月18日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 |
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