未来をまもる子どもたちへ




上の画像は双眼鏡(倍率7倍の実視界約7°)で見る冬の星空・M34(散開星団) ペルセウス座。

距離・・・1400光年



上の画像は光害のない、そして透明感ある最高の星空を再現したものです

ので、光害などが残るところでは実際にはこのように見えない場合があります。


 




今から1400年前の世界とは?(2011年基点)

遠い昔に船出した星の光は、今それを見ている人の瞳に
映し出され、そしてその心には何が刻まれるのでしょう。


 


570年頃 マホメット生まれる(〜632)

589年  隋が中国を統一(〜618)

587年 (日本)物部氏が滅亡

604年 (日本)十七条憲法定まる

607年 (日本)遣隋使を派遣

610年  マホメットのイスラム教成立

618年  隋が滅亡、唐が中国を統一(〜907)

622年  マホメットがメジナに逃れる(ヘジラ・回教紀元元年)

622年 (日本)聖徳太子が死去

 


五重塔(木造塔として世界最古) 法隆寺 - Wikipedia より引用



十七条憲法 - Wikipedia より以下抜粋引用


十七条憲法(じゅうしちじょうけんぽう)とは、『日本書紀』、『先代旧事本紀』に、推古天皇12年(604年)4月3日に
「夏四月 丙寅朔戊辰 皇太子親肇作憲法十七條」と記述されている、17条からなる条文である。この皇太子は、
「豐聰爾皇子」(聖徳太子)を指している。憲法十七条、十七条の憲法とも言う。

官僚や貴族に対する道徳的な規範を示したものである。儒教・仏教の思想が習合されており、法家・道教の影響
も見られる。




夏四月の丙寅の朔戊辰の日に、皇太子、親ら肇めて憲法十七條(いつくしきのりとをあまりななをち)作る。

一に曰く、和(やわらぎ)を以て貴しと為し、忤(さか)ふること無きを宗とせよ。人皆党(たむら)有り、また達(さと)
れる者は少なし。或いは君父(くんぷ)に順(したがわ)ず、乍(また)隣里(りんり)に違う。然れども、上(かみ)和
(やわら)ぎ下(しも)睦(むつ)びて、事を論(あげつら)うに諧(かな)うときは、すなわち事理おのずから通ず。
何事か成らざらん。

二に曰く、篤く三宝を敬へ。三宝はとは仏(ほとけ)・法(のり)・僧(ほうし)なり。則ち四生の終帰、万国の禁宗なり。
はなはだ悪しきもの少なし。よく教えうるをもって従う。それ三宝に帰りまつらずば、何をもってか柱かる直さん。

三に曰く、詔を承りては必ず謹(つつし)め、君をば天(あめ)とす、臣をば地(つち)とす。天覆い、地載せて、四の
時順り行き、万気通ずるを得るなり。地天を覆わんと欲せば、則ち壊るることを致さんのみ。こころもって君言え
ば臣承(うけたま)わり、上行けば下…(略)

四に曰く、群臣百寮(まえつきみたちつかさつかさ)、礼を以て本とせよ。其れ民を治むるが本、必ず礼にあり。
上礼なきときは、下斉(ととのは)ず。下礼無きときは、必ず罪有り。ここをもって群臣礼あれば位次乱れず、百姓
礼あれば、国家自(おのず)から治まる。

五に曰く、饗を絶ち欲することを棄て、明に訴訟を弁(さだ)めよ。(略)

六に曰く、悪しきを懲らし善(ほまれ)を勧むるは、古の良き典(のり)なり。(略)

七に曰く、人各(おのおの)任(よさ)有り。(略)

八に曰く、群卿百寮、早朝晏(おそく)退でよ。(略)
九に曰く、信は是義の本なり。(略)

十に曰く、忿(こころのいかり)を絶ちて、瞋(おもてのいかり)を棄(す)て、人の違うことを怒らざれ。人皆心あり。
心おのおのの執れることあり。かれ是とすれば、われ非とす。われ是とすれば、かれ非とす。われ必ずしも聖に
あらず。(略)

十一に曰く、功と過(あやまち)を明らかに察(み)て、賞罰を必ず当てよ。(略)

十二に曰く、国司(くにのみこともち)・国造(くにのみやつこ)、百姓(おおみたから)に収斂することなかれ。国に二
君非(な)く、民に両主無し、率土(くにのうち)の兆民(おおみたから)、王(きみ)を以て主と為す。(略)

十三に曰く、諸の官に任せる者は、同じく職掌を知れ。(略)

十四に曰く、群臣百寮、嫉み妬むこと有ること無かれ。(略)

十五に曰く、私を背きて公に向くは、是臣が道なり。(略)

十六に曰く、民を使うに時を以てするは、古の良き典なり。(略)

十七に曰く、夫れ事独り断むべからず。必ず衆(もろもろ)とともに宜しく論(あげつら)ふべし。(略)




 


「梅原猛の授業 仏になろう」より抜粋引用



日本に仏教が定着したのは聖徳太子のおかげです。聖徳太子によって日本の支配層の中に

仏教が入った。これは大きな意味を持っています。でも、民衆にまでは浸透しなかった。民衆に

仏教が浸透したのは行基(ぎょうき)によってです。聖徳太子と行基によって日本は仏教の国に

なったと私は思います。



その聖徳太子が晩年、仏教精神に基づいて十七条憲法を制定した。十七条憲法は儒教や道教

も入っていますが、仏教を基本とした憲法なんですよ。聖徳太子が、晩年、常に言っていた言葉

が「諸悪莫作(しょあくまくさ)、衆善奉行(しゆぜんぶぎょう)」です。いろいろな悪をしてはならな

い。いろんな善をしなさい、ということですね。聖徳太子はこの仏典の文句をしょっちゅうつぶやい

ていたというんです。



私はこの話を初めて読んだとき、宗教は道徳ではないのだから、太子はつまらないことを言って

いるな、と思ったんですね。この話はあまり好きではなかったんですが、だんだんと、これは大変

に大事なことだと思うようになってきました。



日本人を善くするためには、きちんとした道徳を確立しなければならない。それには仏教が必要

不可欠なものだという考え方が聖徳太子にあったと思うんです。ですから、仏教はただの教えと

して広まったのではない、道徳とつながって広まったんです。







M34 散開星団・・・暗い夜空では肉眼でも見つかる散開星団・・・ペルセウス座のβ星

(アルゴル)のすぐ西側にあり、満月ほどの広がりに数十個の星が散らばって見える。距離

が近いことからばらついて見えるが明るい星が多く、夜空が暗ければ肉眼でも位置を確認

できる。



「Newton ニュートン別冊 メシエ天体のすべて」より引用



 


「かれはそのそばにほのかに輝く、有名な変光星アルゴル(ペルセウス座β星)と美しい

二重星アンドロメダ座γ星の中間点よりほんの少し北北東にあって、現在ではM34とよ

ばれるもう一つの散開星団を発見した。M34は約1億歳(二重星団の星々のどれよりも

はるかに古い)の星々のゆるやかな集合体である。構成する60個の星々は10光年足ら

ずの空間に散らばっている。それにもかかわらず、ウェッブはこれを、その種の天体の

中で最もすばらしいものの一つとよんだ。5.7等で輝き、M34は裸眼でもはっきりと目に

見える。M34がM33よりもどれだけ見やすいかということに注意してほしい。それらは

同じ等級であるが、M33は見かけの直径が約3倍大きいので、表面輝度はより低くなっ

ている。M34の明るい真珠の散らばりの中には、9等より明るく輝くおよそ1ダースほどの

星が含まれており、それらは7×35の双眼鏡で分解できる。」

「メシエ天体カタログ」ステファン・ジェームズ・オメーラ著 より抜粋引用




「明るい星が集まった散開星団なので、小型双眼鏡や口径10cmクラスの屈折望遠鏡

で充分に楽しめます。」


「メシエ天体 ビジュアルガイド」 中西昭雄・著 誠文堂新光社 より引用


「まず、アルゴルとアンドロメダ座γ星のほぼ中間少し北よりのところに目をむけると散開

星団M34が見えてきます。80個あまりの星が18'の範囲に群がって全光度が5.5等くらいで

すから、空さえよければ肉眼でもかすかな光芒をみとめることができるはずです。双眼鏡や

ファインダーでも淡い光をバックに10数個の星がうかびあがってきますが、星の配列などを

詳しく見るためには5pに30倍くらいの倍率がちょうどよく、これで視野いっぱいにばらまか

れた星の中におなじような光度の重星がいくつもあるのが目をひきます。」

「星座ガイドブック 秋冬編」藤井旭著 より抜粋引用


「ペルセウス座のβ星アルゴルからアンドロメダ座γ星に向かって約5°のところにある

散開星団。明るい星が多いので肉眼でもなんとか認められる。双眼鏡で、アルゴルと同一

視野で見ることができ、いくつかの星が数えられる。望遠鏡では、小口径で十分楽しむこと

ができ、30倍ぐらいの低倍率の方が、星団らしく見える。」

「エリア別ガイドマップ 星雲星団ウォッチング」浅田英夫著 より引用


「これも明るいので、目のいい人なら肉眼でぼんやりみられるだろう。β(アルゴル)から、

アンドロメダ座γにむかってさがしたらかんたんにみつかる。双眼鏡ではアルゴルと同視野

につかまえられるが、ぼんやり淡い天体の中にいくつかの星がみられる。口径5pではうん

と星数がふえて星団らしく感じられ、口径10cmではみごと。よくひろがっているので、低倍率

のほうが星団らしくて美しいとおもうが・・・。」

「ほしぞらの探訪 肉眼・双眼鏡・小望遠鏡による」山田卓著 より引用


「散開星団で全光度5.5等、視直径18'、星数80です。位置はアンドロメダ座γとアルゴール

のあいだで、θの南約7°の14番星にちかく、鋭眼の人ならばここに一つか二つの星を見

出すことができます。ある人は肉眼で、ぼんやりしたにじんだ光にみえるといいます。7×50

双眼鏡では、ぼんやりとした光のなかに、ぽつぽつと微星がうかんでいるようです。5pでは

星の数もふえるし、7cmでは星の配列もわかりはじめます。全体の形は五角形であちこち

枝を出しているような感じです。なるべく低倍率が効果的です。」

「四季の天体観測 肉眼・双眼鏡・小望遠鏡で」中野繁著 誠文堂新光社 より抜粋引用



 


M34 より引用



2015年9月19日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。





スターリン、ヒトラーなどの独裁者に共通するもの



自身が絶対正義だと陶酔し、意見の異なる人を邪魔者として抹殺する。



最近の日本では小泉がそうでしたが、今回の安保法案の賛成・反対派の両者とも、その危険性のある議員や民が

いるのを感じました。



聖徳太子の十七条憲法(604年4月3日に臣下を集め提示したこの憲法は、日本で初めての成文法と言われています)

の第十条にはこう書かれています。



「心の中の憤りをなくし、憤りを表情にださぬようにし、ほかの人が自分とことなったことをしても怒ってはならない。

人それぞれに考えがあり、それぞれに自分がこれだと思うことがある。相手がこれこそといっても自分はよくないと

思うし、自分がこれこそと思っても相手はよくないとする。自分はかならず聖人で、相手がかならず愚かだという

わけではない。皆ともに凡人なのだ。そもそもこれがよいとかよくないとか、だれがさだめうるのだろう。おたがい

だれも賢くもあり愚かでもある。それは耳輪には端がないようなものだ。こういうわけで、相手がいきどおっていたら、

むしろ自分に間違いがあるのではないかとおそれなさい。自分ではこれだと思っても、みんなの意見にしたがって

行動しなさい。」



十七条憲法は崇高な理念が書かれているのではなく、モーゼの十戒「殺すな、盗むな、姦淫するな」と同じく

行動規範が書かれています。



ただ、この第十条だけを抜粋して十七条憲法を語るのは卑怯な態度なので、憲法全文を時間がありましたら見て

いただけたらと思います。



第七条にはこうも書かれています。



「人にはそれぞれの任務がある。それにあたっては職務内容を忠実に履行し、権限を乱用してはならない。賢明な

人物が任にあるときはほめる声がおこる。よこしまな者がその任につけば、災いや戦乱が充満する。世の中には、

生まれながらにすべてを知りつくしている人はまれで、よくよく心がけて聖人になっていくものだ。事柄の大小に

かかわらず、適任の人を得られればかならずおさまる。時代の動きの緩急に関係なく、賢者が出れば豊かに

のびやかな世の中になる。これによって国家は長く命脈をたもち、あやうくならない。だから、いにしえの聖王は

官職に適した人をもとめるが、人のために官職をもうけたりはしなかった。」



欺瞞・汚職にまみれた中国に限らず日本でも、聖徳太子のような人物が出てきたらと思っていますが、現代の

民主主義では不可能ではないかとさえ思うことがあります。



言霊、「言葉には霊力があるから、決して嘘をついてはいけない」、これは昔の日本だけでなくアメリカ先住民

(インディアン)
にも共通していたことです。



選挙で聖徳太子のような人が選ばれるには、全ての民に言霊が宿って初めて実現するのですが、それは

聖徳太子の時代から1400年経っても殆ど変わらない姿を見ると悲観的にもなってしまいます。



ただ、そんな荒波の中でも、名もない知られざる英雄がいたことを指標として、自身が出来ることを模索して

いかねばと思っています。



写真は9月15日に撮影した合歓の木(ネムノキ)です。




「フラムスチード 天球図譜」恒星社編 より引用







双眼鏡で見る春の星空 双眼鏡で見る夏の星空

双眼鏡で見る秋の星空 双眼鏡で見る冬の星空

天体観測に適した小・中口径の双眼鏡

天体観測に適した大口径の双眼鏡

(映し出されるまで時間がかかる場合があります)

いい双眼鏡とはどんなもの

雑記帳(魅せられたもの)

美に共鳴しあう生命

神を待ちのぞむ

天空の果実


「天空の果実」に戻る