未来をまもる子どもたちへ



Astronomy Picture of the Day Archive APOD: 2016 December 15 - Seagull to Sirius

左上の星雲は日本では「わし星雲」、英語では「Seagull Nebula(かもめ星雲)」と呼ばれている。

明るいシリウスの右下にM41(NGC 2287)が見えている。




双眼鏡で見る冬の星空・M41(散開星団) おおいぬ座 に戻る。




2012年12月3日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 



(大きな画像)

月暈(白虹) スペイン、グアダラマ山脈にて(写真はNASAより引用)



日本では月暈(つきがさ、げつうん)、白虹(はっこう、しろにじ)と呼ばれるこのこの光の輪は、

月に薄い雲がかかった際に、この雲を形成する氷晶がプリズムの働きをして起こす現象の

ようです。



この写真は先週の土曜日に撮られたものですが、良く見ると二つの輪が見えると思います。



また月の下にはプロキオン、シリウスベテルギウスが形作る「冬の大三角」やオリオン座

見え、右側には木星「おうし座」の中で明るく輝いています。



もっと目を大きく広げると、月を取り囲むように一等星たちが「冬のダイヤモンド」を形作って

います。



太陽に同じような現象が起きることを日暈(ひがさ、にちうん)と言うそうですが、私はこの現象

は「日輪」だとずっと思っていました。



昔の中国では、太陽に光の輪が出来ることは「兵乱や大乱の兆し」と言われてきましたが、

日本では逆に縁起がいい現象とされているようです。



月の場合はわかりませんが、私がもしこのような光景に出会ったら、天に吸い込まれてしまい

そうな幸福感に包まれるかも知れません。



 


2012年4月1日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。



フィリピンの刑務所に服役している方が作った聖母マリア像で大切にしているものです。



随分前のテレビでブッダの足跡を追ったNHKの番組があり、梅原猛さんと瀬戸内寂聴さんが解説して

おられた。晩年のブッダが母親の故郷だったか亡くなった場所を目指していたのではないかとの問い

に、瀬戸内寂聴さんは「それはありません。ブッダはそれを超えた目的のために向かった」と話してお

られましたが、梅原猛さんは瀬戸内寂聴さんに対して「いや、仏陀の心の奥深くにはそれがあった」と

言っておられたのが強く印象に残っています。



ブッダ、そして梅原猛さんも生まれて1週間後に母を亡くしています。宗教学者の山折哲雄さんは梅原

猛さんのことを次ぎのように記しています。



「仏教にたいする梅原さんの心情の奥底には、母恋いの気持が隠されている。それは微かに沈殿して

いるときもあるが、激流となってほとばしることもある。梅原さんがしばしば語っているように、それは養

父母に育てられた体験からきているのかもしれない。とりわけ、母上に早く死なれてしまった辛い体験

が、その後の梅原さんの思想の形成に大きな影を落としているためなのであろう。その深い喪失感が、

梅原さんの文章に切迫した気合いをみなぎらせ、その言葉に美しいリズムを生みだす源になっている

のだと思う。」



ブッダ、そして梅原猛さんは同じ喪失感を味わったものだけしか理解しあえない次元で繋がっているの

かも知れません。



勿論、瀬戸内寂聴さんの「仏教塾」は万人に理解できる言葉で仏教を紹介している素晴らしい文献です

が、それと同様に梅原猛さんの「梅原猛の授業 仏になろう」はユーモアを交えながらも奥の深さを感じ

ます。また手塚治虫が書いた漫画「ブッダ」と共に、今読み始めている「超訳 ブッダの言葉」小池龍之介

・翻訳もそのような優れたものなのかも知れません。



私は読んだことはありませんが、当時の日本の哲学界の重鎮であった西田幾太郎や田辺元を梅原猛

さんは評価しながらも批判をしています。



「西田・田辺の精神はよろしい。西洋哲学と東洋哲学を総合して、今後の人類に生きる道を示すような

独創的な哲学を立てるという精神には大賛成です。だけど、もっとやさしく語れ、もっと事実に即して語れ

というのが、私の学生時代からの西田先生、田辺先生に対する批判です。」



専門家向けに書かれた本なら専門用語を駆使して書くことは当然かも知れません。しかし万人を対象と

するとき、敢えて難しい言い回しや専門用語を使うことは、自らの学問の使命を忘れているのではと感じ

てなりません。勿論私の読解力のなさがそう思わせている面もあるのですが、学問は人類に限らず地球

や地球に生きるもののためのものであるはずです。学問を自分自身の名声・名誉や金銭、社会的地位

を得るための手段としてしか捉えられない者は、哲学であれ科学であれ道を踏み外しているように思い

ます。



「母の愛を象徴化したような観音やマリア崇拝が、宗教の根源ではないか」と梅原猛さんは言っています

が、梅原猛さんが母の慈愛を観音様に重ね合わせるように、私は聖母マリアに重ね合わせているので

しょう。



ただ児童虐待などで母の慈愛を感じらずに育った子供たちは、物心がつくまえに母を亡くした方と同じよ

うな喪失感が横たわっているのかもしれません。



(K.K)



 

 

2013年3月18日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した写真です。





(大きな画像)


フランス・アレシアで3月13日に撮られたパンスターズ彗星(写真はNASAより引用)



アレシアは、紀元前52年のローマ軍とケルトのガリア族との戦いの場所で、現在はアリーズ・サント・レーヌ

と呼ばれています。



ローマ軍との戦いに敗れたガリア族の指導者ヴィルサンジェトリクスは、他のガリア人たちの助命を願い、

ただ一人カエサルの前に投降しました。彼はローマに連行され6年後に処刑されますが、19世紀フランス

皇帝ナポレオン三世がアレシアの遺跡を発掘し、この丘にヴィルサンジェトリクスの像を建てることになり

ます。



20歳前後で族長になったヴィルサンジェトリクスは、ガリア諸部族(ガリア人[ガリアのケルト人]諸部族)を、

対ローマ統一部隊としてまとめ上げた優れた指導者であり、近代まではフランス最初の英雄、ガリア解放の

英雄とされていました。



ジャンヌ・ダルク、インディアンのテクムセ(テカムシ)、日本の天草四郎を思い起こさせます。









双眼鏡で見る春の星空 双眼鏡で見る夏の星空

双眼鏡で見る秋の星空 双眼鏡で見る冬の星空

天体観測に適した小・中口径の双眼鏡

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